佐伯市議26人を20人に?

 

佐伯市と類似自治体との比較

都道府県名市町村名面積 ㎢推計人口
(2015年10月)
2014年12月末時点の議員定数議員1人当たりの人口議員1人当たりの面積
京都府八幡市24.3572,693184,0391.35
埼玉県志木市9.0572,401154,8270.60
佐賀県鳥栖市71.7272,315223,2873.26
大分県佐伯市903.0872,250262,77934.73
福岡県太宰府市29.6072,221184,0121.64
大阪府柏原市25.3372,183174,2461.49
埼玉県蕨市5.1172,064184,0040.28
京都府京田辺市42.9271,565213,4082.04
平均138.89572,212193,8255.68

 まずは上の表を見ていただこう。
市議会議長(手前)に要望書を手渡した竹嶋会長(奥中央)佐伯市自治委員会連合会は22日、佐伯市議会の定数を26から20に削減することを求める要望書を市議会議長に提出した。上記の表は連合会の竹嶋水夫会長が要望書の根拠を説明するために持参したものだ。
  議員1人当たりの人口を見ると、鳥栖市と京田辺市が3千人台だが、後は4千人台で、佐伯市だけが2千人台にとどまる。しかもと竹嶋会長は言う。1市5町3村が合併して新佐伯市が誕生して昨年3月に10周年を迎えた。この間、人口減少は止まらず、昨年末時点で合併時に比べ約4500人減った。

 このままでは平成52(2040)年には5万人を割り込むとの予想もあると要望書にある。少子高齢化に加えて厳しい佐伯市の財政状況も考えれば、議会も身を切る改革をさらに進めよ、と自治委員会連合会が言うのも理解できる。

 別に佐伯市議会も今のままでいいと思っているわけではない。そのために議会改革調査特別委員会を市議会に設けた。今回の定数削減要望に対し、議会改革にも積極的に取り組んでいるなどと議会側からはさまざまな説明が行われた。

 佐伯市の際立つ特徴が上記の表からも見て取れる。他の都市と比べ市域がべらぼうに広いのだ。首都圏にある志木市、蕨市(いずれも埼玉県)は面積一ケタ台である。佐伯市以外では佐賀県鳥栖市の約71㎢や京都府京田辺市の約42㎢が大きい方だが、それでも佐伯市とは一ケタ違う。

 単純な横並びで議員定数を論じていいのか。広大な地域という特性も踏まえて考えるべきではないか。議会側からこうした主張が出てくることも分からなくはない。

 佐伯市議会のホームページに「定数と報酬に市民の理解を!」と題して2012(平成24)年に当時の市議会議長が書いた文章があった。新佐伯市は1市5町3村が合併した生まれた。合併前の9市町村を合わせると議員は121人いたそうだ。これが2005(平成17)年の合併後の選挙で44人になり、次回の09年(平成21)年の選挙では30人になった。そして、前回選挙ではさらに26人に定数が削減された。

 議員定数激減のデメリットはなにか。議長の文章では、一つは負担する人間(議員)が減ったことにより議員年金制度が崩壊したことであり、もう一つは地域の代表として議員を出せない地区を生み出したことだ。定数減によって少数激戦の構図が常態化し、立候補する人材が減ったことで議会の新陳代謝を阻むことにもなっているなどと書いてある。

 過疎化、人口減少の進行で地方議会の役割、あり方も変わって行かざるを得ない。来年の市議選に向けて議論が重ねられていくだろう。こちらも勉強を怠らないようにしておきたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です