日本の「バスク」になる日

佐伯市役所観光課に置かれた「祝東九州自動車道」のミニのぼり 「東九州(佐伯・延岡)バスク化構想」をご存知だろうか。政府の文書にも載っている。内閣府が3月18日に発表した地方創生加速化交付金の交付事業リストに入ったのだ。しかも、交付対象1926事業のうち特徴ある事業と特別に紹介された51事業の中に入っている。有望ということか。しかし、「バスク化構想」など4月1日の朝になるまで知らなかった。

 宮崎県延岡市とその北隣にある大分県佐伯市は職員の人事交流をしている。1日は延岡市から派遣された職員1人に佐伯市役所観光課配属の辞令を交付する式があった。そこで両市が連携して地方創生の事業をする話が出た。

 それは何かと聞くとバスク化構想だったわけだ。佐伯市によると、延岡市長が熱心だという。とりあえず政府に申請した資料の概要をもらった。主題は「食」と「連携」による東九州新時代創生事業とあり、副題で東九州(延岡・佐伯)版バスク化構想とある。

 構想の目的は何か。簡単に言えば、佐伯・延岡地域が星の数でレストランを格付けする「ミシュラン」の調査対象になって、実際に星を獲得する店を生み出していくことである。

 バスク地方はスペインでも食のおいしさで知られ、美食のまち世界一のサン・セバスチャンがある-のだそうだ。では、なぜサン・セバスチャンが世界一になったのか。①100団体以上もある美食クラブの存在②リーダーの存在~若き料理人アルサックの挑戦③調理学校と多くの料理コンテストの存在④4年制大学の設立(調理の知的財産化)-などと分析している。

 さて、では延岡・佐伯が「日本のバスク」になるにはどうしたらいいか。今後10年にわたって何をするのか。大まかな計画表があった。

熱心に誘致に取り組み佐伯市で今年11月、B1グランプリが開催されることになった。 「食」を地域活性化の核に。どの地域も同じような思いを抱いている。 佐伯・延岡連合の成功の鍵は何だろう。それは申請書そのままに「食」に加えて「連携」である。東九州自動車道の無料通行区間(佐伯~延岡南)が開通して1年。佐伯市の「エフエムさいき」と延岡市の「FMのべおか」が共同で1周年記念の公開生放送を実施したことは前に紹介した。(3月22日)。東九州自動車道の開通を機に両市の連携、協力を強める動きが深まっている。

 問題はそれをずっと継続できるかだ。交付金7325万円と結構ある。大分、宮崎両県の東九州誘客促進プロモーション事業にも1300万円が付いた。延岡市は宮崎県内の都城市、日南市などとともに焼酎産業成長加速化事業6916万円や地域連携・官民連携による宮崎版DMO(ディスティネーション・マネジメント・オーガニゼーションなどの略)推進事業2億5095万円でも地方創生加速化交付金を受けた。

 事業が山盛りだ。息切れしないだろうか。当たり前だが、バスク化は一日にしてはならず、である。まずは「日本のバスク」が両市民に浸透し、それが合い言葉となるようしなければならないだろう。

「日本の「バスク」になる日」への2件のフィードバック

  1. バスク化構想おもしろそうですが、官制構想に民間がどれだけ共感して持続可能な取り組みにしていくかが肝ですね。BBT大学でお手伝いできることがあればよいのですが。

    1. コメントありがとうございます。言い出したら言い続けることが重要だと思います。市民や市役所の中でもまだ「バスク化」構想を知っている人は少ないようです。まずは地元に浸透させて、どこまで盛り上げていけるかだと思います。

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