空き家、空き店舗と防災

佐伯-大分間の高速道路の通行止めが解除されたのは16日夜8時だった。 佐伯インターチェンジ(IC)と大分IC間の通行止めが解除されたと聞いて17日午後、佐伯ICからお隣の津久見ICまで高速道路を走ってみた。宮崎方面から大分方面に向かうクルマは結構あった。災害時の通行止めは致し方ないのだろうが、むしろ災害時こそ通行を確保してほしいとも思う。というのも、いざと言う時に高速道路以外に頼る手段がないような地域もあるからだ。
 例えば佐伯市の南端にあり、宮崎県延岡市に接する波当津(はとうづ)地区である(4月3日の支局長日誌「蒲江の波当津で田植えが」で報告。佐伯ICから蒲江波当津ICまで高速道路を使えば良かったが、途中で降りて県道122号で波当津に向かった。だが、道が狭く、冷や汗をかいた)。

 *誤って波当津の「当」を「戸」と表記していました。おわびして訂正します(5月18日)

 高速道路が使えなくなれば波当津地区は孤立してしまうのではないか。3日の経験で思った。

 さて、災害との関連で思ったことが、もう一つある。防災や減災を考える時に空き家や空き店舗は妨げにならないのか、ということだ。

 佐伯市でも中心市街地の空洞化が進む空き家や空き店舗、中心市街地の空洞化は多くの地域に共通の課題である。臼杵市は臼杵城址を中心とした地域に商店街が残っているが、佐伯市も津久見市も中心市街地をどう再生するか、難しい課題となっている。

 では空き家はどのぐらいあるのか。3年前の数字だが、大分県内の住宅総数約57万戸のうち空き家率が15.8%というから9万戸近い。空き家の状態はどうか。大分県が実施した空き家調査大分県が2年前にまとめた資料があった。大分県空き家実態調査である。調査戸数1万865件で、このうち「損傷が見られず、そのまま住めるもの」が36%、「壁や屋根に一部損傷が見られるが、修繕すれば住めるもの」が37%だった。一方、「建物は傾いているほか、壁や屋根に大きな穴が開いているもの」で倒壊の恐れがあり危険な空き家も37%あった。

 この数字、防災・減災を考える上で無視できない数字ではないか。空き家対策を進めるべきだ。多くの人がそう考えるのではないか。

 空き家調査を踏まえて大分県は住める空き家の利活用促進と危険な空き家の除去支援を進めるこの結果を踏まえ、大分県は市町村に対し、「空き家バンクへの登録促進」など居住可能な空き家の積極的な利活用と、危険な空き家の撤去を促した。

 県の資料をみると、佐伯市も臼杵市も危険な空き家の撤去を所有者に促すため、費用の一部を補助する事業を行っている。

 居住可能な空き家の利活用は、市外からの移住・定住者を増やすための大事な資源だ。臼杵市は「移住支援」、津久見市は「移住・定住情報」、佐伯市は「空き家バンク UIJターン情報」と、それぞれのホームページに特設コーナーがある。

 問題は危険な空き家の撤去と住める空き家の利活用がどこまで進んでいるかだ。大分県がその数字をまとめているのだろうか。

追記(5月18日)波当津の誤字の指摘とともに名前の由来についても参考資料をいただきました。波当津浦の由来は「魚(ハタ)津、波止津、泊津など論議の別れるところであるがいずれも弱い。やはり端津、果てる津だろう。豊後の国の果てる地、端津から変化したとみたい」とありました。何かのご参考になれば。

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