GW情報-おんせん県大分

唄げんかの湯 木浦名水館ではツーリングの途中のライダーが  大分といえば温泉である。それで真っ先に浮かぶのは別府や湯布院で、佐伯や臼杵といった県南地域を挙げる人はまずいまい。「日本一のおんせん県おおいた」(大分県観光情報公式サイト)には、佐伯市の温泉として「かぶとむしの湯 鉱泉センター直川」と「藤河内(ふじがわち)湯~とぴあ」の2施設が紹介されている。これだけしかないのか。いやいや、まだある。「宇目唄げんかの湯 木浦名水館」もそうだ。木浦名水館のキャッチフレーズ「山深く緑深く、歴史さえ深い里。湯に漬かればほのかに桧(ひのき)の香りする里」は、まさにぴったりだと思う。

 藤河内湯~とぴあも木浦名水館も旧宇目町(現佐伯市宇目)にある。ちょっと先に行けば、そこは宮崎県だ。

 クルマで内陸へ内陸へと進む。行きは旧本匠村(現佐伯市本匠)経由で宇目を目指した。山の新緑と茶畑の緑が加わって鮮やかだ途中に茶畑が広がる地域があった。ところどころでは茶摘みが始まっているようだ。佐伯の特産品に「因尾茶」がある。今や貴重といわれる釜入り茶で、深い香りとさっぱりしたのどごしが特徴だそうだ。

 本匠から宇目に入る道路は途中で狭くなったりして運転しやすいとは言えない。佐伯市の中心部から国道10号に出て、旧弥生町(現佐伯市弥生)や旧直川村(現佐伯市直川)を通って県道39号に入るルートの方が分かりやすく、走りやすい。

 ただ、最後に狭い道になる。県道39号から国道326号に出て、途中で右折して県道6号に入る。しばらく行くと中岳キャンプ場があるが、木浦名水館に向けて木々の間をすり抜けるようなところもあるその先から道が狭くなる。木々の間を縫うように走るところもある。「落石注意」の看板を見ると、少し緊張する。秘湯を訪ねる気分になる。要所要所にあるカーブミラーを見ながら、対向車が来ていないか注意を払った。

 木浦名水館へはクルマで1時間はかかったそして着いたのが木浦名水館。クルマで1時間は走っていた。同じ佐伯市内といってもやはり遠い。入浴料は大人430円。風呂場は5人も入れば窮屈に感じる。ただ、お湯はまろやかですべすべした感じがして心地よかった。豊の国名水百選に選ばれた「連光寺湧水」を使用と書いてある。常連客も結構いそうだ。風呂から出て休んでいると冷たいお茶のサービスが。これはうれしい。おいしい。

 ところで木浦名水館のキャッチフレーズにあった「歴史さえ深い里」とは何か。木浦地区の歴史を説明する案内板説明案内板があった。この地域には鉱山があった。「鉱山は今から約850年ほど前、江戸時代以前に発見され、その後一時休山し約400年前に再び開鉱されたといわれています」とある。続いて「開発当初は数千人余りが働いていたといわれ、宝の山を見るように露天掘りに近い採掘方法で金属が次々に掘り出され、本邦無二の錫鉱として天下に宣伝されたといわれています」とあった。木浦名水館の周囲には数多くの町ができていたそうだ。

 往事をしのばせるものが名水館に展示されていた。木浦鉱山で産出されたさまざまな鉱石である。

 お湯も気持ちよかったが、新緑の季節に「山深く緑深い里」を訪ねて、鮮やかな緑に気分もリフレッシュできた。

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