野津のぴんころ朝市

 久しぶりに「うすき海鮮朝市」に行ってみた。毎週土曜日の朝に臼杵魚市場で開かれる。季節に合わせて主役となる魚も替わる。臼杵魚市場には大小さまざまなタイが水揚げされた今頃ならやはりタイだろう。マダイのほかにイシダイもあったが、これは早々に売れてしまった。小ダイとアジ、カツオを買って3種盛りの海鮮丼にすることにした。新鮮な魚に、欲を言えば新鮮な野菜もほしい。そんなわけで毎月第3日曜日に臼杵市野津町で開かれる「ぴんころ朝市」を訪ねた。

 国道10号沿いに「ぴんころ朝市」の看板が見えたぴんころ朝市は午前9時から開かれる。国道10号を走って臼杵市野津庁舎などがある中心部に近づくと、吉四六(きっちょむ)さんと妻のおへまさんがいた。正確には2人に扮した若者が「ぴんころ朝市」の看板の横に立っていた。

 吉四六さん夫婦の扮装をした2人は大分大学の「田舎で輝き隊!」だろう。大分大経済学部を中心に大分県内の農山漁村の地域課題に取り組む活動だという。そのホームページを見ると、臼杵班のほかに、宇佐班、豊後大野班、竹田班があるようだ。

 吉四六さんと「ぴんころ」については5月4日の佐伯支局長日誌「うすきの食フェス2日目」で紹介した。

 吉四六さんといえば大分県の民話の主人公であり、とんちと奇才の人である。そして、吉四六さんは88歳で亡くなるまで元気だったといわれる。まさにぴんぴんころりの人生だった。「ぴんころ」はそれにあやかった。

 さて、目当ては吉四六さんではなく、野菜である。キャベツ、白菜、レタスが100円などとお買い得だった会場の一角に野菜の売り場があった。キャベツ、白菜、大根、カボチャ、ピーマン、レタス、サラダ菜、フキ、タケノコ、ほうれん草、ニンニクなどが並んでいる。キャベツや白菜、レタスなどは消費税込みで100円という。確かにお買い得である。

 モチやまんじゅう、いなり寿司、とりめしのほか、各種パンの出店もあった。ほかにどんなものがあったか。素朴なまんじゅうやモチ、鶏めしのほか、あんパンやクリームパンなどの菓子パンの販売。猪肉のチャーシューには興味を引かれた猪肉のチャーシューは興味を引かれた。チャーシューの横にはイノシシの皮?を甘辛く煮たものが。食べたことがないのでこれも買ってみた(追伸:酒の肴に行けました)。

 佐伯支局長日誌では5月4日の「うすきの食フェス2日目」だけでなく4月27日の「うすきのほんまもん野菜」でも、野津を中心に有機農業の推進、ほんまもん野菜づくりについて紹介してきた。

 そうした野菜作りに対する地域の情熱、意欲のようなものが感じられるかなと思って「朝市」に出かけてみたが、ちょっと想像と違った。実を言うと、もう少し大がかりな青空市場のようなものを想像していたのだ。どーんと野菜が山盛りされているような。

 臼杵市の資料を見ると、ぴんころ朝市が始まったのは2010(平成22)年11月だから、もう5年半になる。ただ、来場者は右肩上がりとはなっていないようだ。学生さんたちも応援している。回を重ねるごとに少しずつでも買い物客が増えていくような工夫はできないだろうか。ほんまもん野菜を買いたい人は結構いると思うが。

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