先陣争いは激化するか

 大げさなタイトルになった。先陣争いとは何か。大分県内で一番早く海開きをすることである。海の安全を祈願する神事が行われた元猿海岸佐伯市蒲江の元猿海岸で27日、海開きが行われた。例年は7月1日だそうだ。なぜ1カ月以上も早めたのか。県内の海開き一番乗りを目指したのだ。しかし、思惑通りには行かなかった。

  県北の杵築市にある住吉浜リゾートパークが今月22日に海開きをしてしまった。「こちらの動きが察知された」と元猿海岸関係者は言う。

 海開きの先陣争いで両者の間に虚々実々の駆け引きがあったのかどうかはともかく、ちょっと面白い。

 大分の新聞やテレビで海開きの定番といえば、臼杵市・黒島のそれである。例年6月初めに行われ、今年も6月1日と早くから案内が届いていた。黒島では海開きとともに地元小学生が海に飛び込む。これは「絵」になる。

 海開きを前に元猿海岸でごみ拾いなどが行われた元猿海岸の海開きに先立って清掃活動が行われたが、これは「絵」になりにくい。取材した記者は少なかった。 ただ、来年は「もっと面白くしたい」などと佐伯市観光協会の橋本正恵会長は話していたから、何か工夫するかもしれない。

 物事に定番、順番、慣例ができるとなかなか破りにくい。出る杭は打たれやすいから、ついおとなしくしてしまう。元猿海岸が一番乗りを目指すと宣言したことで、周りも変化を感じる。どんなことでもいいから既成の枠を取り払ってやってみることはいいことだと思う。

 ところで、海水浴はいまひとつ人気がないようだ。原因の一つとして橋本会長が挙げたのがクラゲ。大量に発生したり、発生時期が早くなったりして、泳げる時期が限られてきた。

 ほかにも理由はあるだろう。このままでは佐伯市は宝の持ち腐れになる。佐伯市にはいくつ海水浴場があるか。元猿海岸の駐車場に佐伯市の観光案内板には佐伯市内の南から北まで10の海水浴場が観光案内板があった。分かりにくいが、海水浴場は水色の文字で書かれている。佐伯市合併前の旧町村名で言うと、一番北の旧上浦町には「大浜」「小田の浜」「福泊」四浦半島では瀬会海水浴場が中心部から一番近い「瀬会(ぜあい)」の四つの海水浴場が名前がある。旧佐伯市を飛ばして旧鶴見町には「中越」「下梶寄(しもかじよせ)」の海水浴場がある。

 その南の旧米水津(よのうづ)村には、ウミガメの調査や保全活動を行っている「はざこネイチャーセンター」がある間越(はざこ)地区に間越海岸はマリンスポーツやエコツアーの拠点に海水浴場がある。その南の旧蒲江町ではまず元猿海水浴場がある。もう少し南に下って「葛原」「波当津」とある。案内板にはなかったが、旧佐伯市の大入島にある白浜海水浴場を入れると、南北11の海水浴場を抱えている。

 もっと有効に活用したい。考えてみれば海に親しむやり方も随分と変わった。近づいてみると波乗りする人たちが。4月初めに波当津海岸に行った際、多くのサーファーを見た。元猿海岸もサーファーに人気らしい。季節を問わず海を楽しむ人たちがいる。そうすると、「夏を控えて海開き」といった発想もまだ既成の枠にとらわれているともいえる。

 もっと大胆な発想をしないといけないか。

 

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