雨天決行。間越の朝市に

 夜明け前に雷が鳴りだした。雨も結構激しい。熊本県天草市牛深では1時間当たりの雨量が80mmを超えたとラジオが言っている。

 佐伯市中心部から鶴見半島の真ん中にある間越まではクルマで1時間足らず 「どうするか」「やめるか」。鶴見半島の真ん中にある間越(はざこ)の朝市「来(こ)だんせへ市」(「お越し下さい」の意味)は毎月第3日曜日に開かれる。一度行ってみたいと思っていたが、なかなか都合がつかなかった。少し迷ったが、ここは雨天決行だと心を決めた。

早く着きすぎたことと悪天候で会場の人影はまばらだった 朝市は午前8時半から買い物客による競りがあり、9時から一般の販売が始まる。悪天候に加えて、競りが始まる1時間以上前に着いたこともあり、会場の人影もまばらだった。片隅の水槽で泳ぐイシダイなどは競りに出される魚だった水槽で泳いでいるイシダイを見つけた。競りに出される魚だという。だが、競りにかかる魚はこれだけではなかった。1台、また1台とトラックがやってくる。朝市に魚を運んできたのだ。

 競りに出されるタイが次々と水槽に網で水槽にタイを入れている人がいた。大小さまざまなタイが水槽を泳いでいる。大きいのは4kgあるそうだ。競りのために水槽に入れられたタイが泳いでいたこれが競りにかけられる。競りは簡単。台の上に乗った若者が水槽から網で1匹ずつすくった魚を高く掲げ、例えば「1000円、1000円」と叫ぶ。すると周りにいる買い物客から1500円などと声がかかる。最高値を出した客が魚を手に入れる。

 競りが始まる頃には買い物客も増えてきた。朝市会場前の駐車場もクルマで埋まってきた。間越の朝市は魚種が豊富fで驚いた「とれたて鮮魚活魚」と書かれた販売所の前にも二重三重の人垣ができてきた。どんな魚があるのか。見える範囲で名前をメモ帳に書いた。イサキ、イワシ、カマス、イカ、アジ、ブリ、ハマチ、ホゴ(カサゴ)、キビナゴ、カワハギ、コノシロ、シマアジ、キス、トビウオがあった。エソ、カツオ、アイナメもあったようだ。ヨナキガイ、シッタカ、カメノテなども。

 魚種が豊富で安い。だが、誰かが良いなと思った魚は他にも買いたいという人間がいる。この日はシマアジ。4匹なのでジャンケンとなった。

 希望者全員で手を挙げて売り手とジャンケンをする。勝った者だけでジャンケンを続け、魚の数まで絞り込む。シマアジは1匹1000円だった。

 競りは様子見していたが、シマアジを買うためのジャンケンには参加。1回目は勝ち残りとなったが2回目であえなく敗退の結果に終わった。

 さて、この日の目玉は岩ガキ。朝市で初のお目見えとなった岩ガキ。一盛りが千円だった。間越で養殖を始めて今回が初めての出品となった。粒は小さめだが、味は濃厚という。焼くより蒸した方がうまいとアドバイスを受け、発泡スチロールに入った一盛りを1000円で買った。

 雨でいつもより人出は少なかったかもしれいが、思ったほどには買えなかった。とにかく大声を出したりして売り手の注意を引かなければいけない。そうしないと、他の人が先に注文してどんどん買われてしまう。

 「とれたて鮮魚活魚」コーナーに山積みされていた魚は、販売開始から20分ほどあらかた消えてしまった。クーラーボックス持参は当たり前で、みんな幾つも買っていく。岩ガキに加え、なんとかイサキ、アジとホゴ(カサゴ)を確保した。

 ところで、間越の朝市はいつごろから始まったのか。昔の新聞を見ると、2008(平成20)年5月17日付で「人気の朝市『来だんせへ市』5周年 あす記念イベント」の見出しが見つかった。

 記事には朝市の説明がある。「朝市は地元のリアス式海岸で、その朝取れたばかりの活魚や鮮魚、干物など加工品の販売を通して地域を活気づけようと2003年から小学校分校跡地でスタート。鮮度抜群で安い魚を目当てに、30人ほどの小さな集落に毎回500人を超す人たちが訪れるようになった」とあった。今年で13年だから、常連さんも多かろう。その買う勢いの良さに気圧された。

 

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