臼杵の生き物~おまつりカレンダー⑤

臼杵の人々の営みと生き物の関わりをテーマに企画展を開く歴史資料館 臼杵市歴史資料館で6日から企画展「いきものにまつわるエトセトラ~臼杵のひとといきものの関わり史」が始まる。5日に事前説明があるというので行ってみた。5世紀から現代につながる話を聞いたのだが、頭に残ったのはそれほど多くない。キーワードは「獲る」「使う」「祈る」。それに「イワシ」「クジラ」だそうだ。

 肥料としてイワシの需要が高まったのは江戸時代だという。戦国時代から木綿の栽培、利用が始まり、江戸や大坂などの近郊で栽培が盛んになった。良い木綿を得るために良い肥料が要るというわけでニーズが生まれた。

 イワシを煮て油を取って干す。この干鰯(ほしか)が良いそうだ。大阪商工会議所の記録に臼杵、佐伯、宇和の干鰯の品質が良いと書かれていたと説明があった。

 煮干鰯と別に浜干鰯というのもあったそうだ。こちらは煮るものに比べ質が落ちる。浦々の漁民はみんな煮干鰯で出したいと思っていたが、藩が専売としていてやらせてくれない。それでしばしばもめたりした。

 さて、大漁に捕れるイワシを糧にしたのは人間だけではない。クジラもイワシを追って臼杵の海に現れた。それを人々が捕獲した。油だけではない。全て利用した。クジラは捨てるところがない。

 海岸線に沿って多くの鯨墓があるそれが、度々あったそうだ。迷い込んできたクジラ(寄りクジラ)は七つの浦を潤すと言われた。かつて30m級のシロナガスクジラが大浜で捕らえられ、港の修理でした借金も何も帳消しになったという。

 道路脇にぽつんと「釋尼鯨」と書かれた暮石が海岸線をクルマで走っていると一つ見つけた。「釋尼鯨」と書かれているようだ。歴史資料館で見た地図には、その手前にも鯨墓があったが、見落としたようだ。

恵みをもたらしたクジラに人々は感謝する。キーワードの一つの「祈る」である。

 さて、クジラの話はこれで終わらない。鯨油は昆虫から稲を守り、被害を抑えるために使われた。日田出身の農学者大蔵永常が書いた除蝗録(じょこうろく)後編が展示されてあった。稲田に虫が入った時は鯨油を使うと虫が死ぬ。大蔵永常はこの防除策を全国に広めた。

 人々は時に自然に翻弄され、時にうまく折り合いをつけながら、クジラ以外にもカニやカメなどさまざまな墓がさまざまな生き物と共生していた。そんな人の営みをこの企画展で表現しようとしている。

 クジラだけでなく、臼杵市内にはさまざまな「墓」がある。カニや貝、アワビやカメなどだ。漁港を見下ろす場所に建てられた蚕の「供養」碑日曜日(3日)に立ち寄った黒島、佐志生地区には蚕の墓があった。

そんなこんなで午前中を過ごし、午後からは臼杵市長の記者会見に。資料として7~8月の行事表が付いていたので以下にご紹介を。

 さまざまな祭りの背景にも人々と自然、生き物との深い関わりがあることは言うまでもないことだ。

★おまつり・イベントカレンダー(臼杵市まとめ)

【7月】
○臼杵祇園まつり
(15日曳出  17日渡御  23日還御・曳込)
○ぴんころ朝市☆夏まつり (17日 野津町)

○臼杵山内流遊泳所開所式 (開所は21日~8
月11日)
○福良天満宮夏季大祭 (22~24日)
○第29回住吉祭り (30日 住吉神社周辺)
○佐志生獅子祭り (31日 浜公園 藤田港)

 【8月】
○風流杖踊り (7日 西神野地区 熊野神社)
○市浜地区「納涼ふれあい広場」(7日 市浜地区コミュニティセンター)
○歴史資料館ギャラリートーク (7日 臼杵市歴史資料館)
臼杵山内流遊泳大会(11日)
○第2回都松地区「ふるさと祭り」 (14日 旧都松小グラウンド)
○戸上地区夏祭り (15日 旧戸上小学校)
○臼杵市ふるさと盆踊り大会(19日 辻周辺)
○第3回KMN盆踊り (20日 南中学校)
国宝臼杵石仏火まつり(27日 深田・臼杵石仏周辺 雨天延期・28日)
○きっちょむ村の夏まつり (27日 野津町商店街)
○八朔おどり(27日 野津庁舎裏駐車場)

 

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