消防のドローンチーム

 臼杵消防本部のドローンチームがお披露目された「大分県下の消防本部で初めてとなる無人航空機(ドローン)隊・運用開始!!」。こんな見出しで5日に臼杵市消防本部から報道発表資料が配られた。4月に設けたドローンチーム7人が新聞・テレビ向けに操縦・飛行訓練を披露するという。その日時はというと「6日午前10時」。お知らせはもう少し早い方が良いと思うが……。

 場所は消防本部横の市浜地区コミュニティセンター多目的広場。広場の反対側にいる行方不明者役の隊員を捜すドローン隊員の1人が行方不明者役になって広場の向こう側に行く。広場の手前側では隊長、操縦、誘導の3人一組になってドローンを端から端まで動かしながら、行方不明者を探していった。

 臼杵消防本部が参考にしたのが、和歌山県の田辺市消防本部。臼杵から問い合わせをした時には既に3台保有しているようだったという。

 全国の消防局・消防本部にどれだけのドローンがあるか。消防庁に聞いてみたが、データはなく、正式に把握してないとの答えだった。

 また、消防庁でドローン活用の検討会を設けたり、利用指針(ガイドライン)を作成したりすることも現段階ではないとのことだった。

 ただ、消防庁によると、同庁で購入した無人機2機を千葉市とさいたま市に1機ずつ貸与して、どのように使えるかなどの5年間の検証をしてもらっている。

 東京新聞の記事を見つけた。消防庁が購入したのは、災害に特化したモデルで1機約250万円と記事にあった。ちなみに臼杵市のドローンは最初ということで約18万円だった。

 無人機もいろいろあるのだなと改めて思う。

 公式データがないなら、ネット検索してみるか。グーグルで「消防」「ドローン」と検索すると、石川県小松市や島根県安来市、滋賀県大津市、岐阜県中津川市などと出てくる。今年になっての導入が大半のようで、しかも、ドローンを寄付されたというケースが目立つ。

 その最たるものは秋田県。4月28日に小型無人機・ドローン22機が贈呈された。内訳は県総務部総合防災課と8地域振興局で計9機と県内13消防本部に1機ずつで13機。秋田県では一気にドローンの配備が進んだ。

 寄贈者は前年に自社内にドローンの生産や販売を行う部門を設けた秋田県内の会社だった。PRの一環というところは垣間見えても、財源が限られる地方自治体はありがたかろう。

 ネットで見る限り、全国の消防局・消防本部のドローン導入は、ここに来て急速に進んでいるようだ。そうすると、自治体間の横並び意識が働いてくる。「あそこが導入したのなら、うちも」。そんなことにもなりかねない。

 どんなことにもメリット、デメリットがある。ドローンもそうだ。「近代消防」2015(平成27)年5月号に田辺市消防本部消防総務課長など2人が書いた文章があった。

 ここに小型無人機のメリット、デメリットが並べられていた。その一部を紹介すると。

 【メリット】
①現場到着後すぐに捜索飛行ができる
②防災ヘリコプターより低空飛行で捜索できる
③騒音が少ないためスピーカーからの呼びかけが鮮明に聞こえる

 【デメリット】
①バッテリー1本当たりの飛行時間が短い(※臼杵のドローンは最長23分間)
②山林内では離着陸場所が確保しにくい

 わが町にもドローンが必要かどうか、本当に有効かどうか。それを判断するためにも、本来ならば導入に弾みがつく前に消防庁が活用指針などを自治体に示すのが筋だと思うのだが。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です