下北沢でうすき暮らし

 臼杵市は大分県で「最も移住者の多い町」を目指している。だが、昨年度は豊後高田市と宇佐市の後塵を拝し、移住者数は3番目だった。臼杵市としてはもっと知名度を上げたい、魅力を伝えたい。そんなわけで「『うすき暮らし』情報発信事業」を始める。場所は「農民カフェ下北沢店」(東京都世田谷区北沢)。初回は7月11日から17日まで。なぜ、ここかというと、ひょんなことで臼杵との縁が生まれたからである。

  臼味(うすあじ)弁当は現在3店舗が販売しているそうだ。「農民カフェ」の名前を知ったのは6月18日。「第4回うすき食育フェアwith給食フェスタ」が開かれている野津町中央公民館に立ち寄ったときである。臼杵の食材を使って薄味の健康弁当をつくる「臼味(うすあじ)弁当」を販売している3店舗の一つだった(佐伯支局長日誌6月18日付「もうヒマワリの季節に」で紹介)。

 名前を知ったが、場所は聞かなかった。それを知ったのは偶然だった。懐かしさを感じさせる町並みの八町大路 よく行く市内中心部の八町大路(中央通り商店街)に「農民カフェ臼杵店」があったのだ。それまで全然気がつかなかった。昼食を取る店を探していて目に入った。

 「臼杵店」とあるから「チェーン店ですか」と聞くと、下北沢などにあるという。店内にチラシがあった。「和気優の仕事」とある。3枚の写真があり、一番上は刈り取った稲、真ん中はニンジン、一番下はギターを抱えている。今注文した冷やし中華をつくっている店のマスターらしき人がこの人のようだ。

 もともと、この人が「下北沢」で農民カフェを始め、昨年、臼杵に移住してきたらしい。その縁で下北沢に臼杵の情報発信の足がかりができた。さて、11日から何をやるのか。一つは下北沢店内に「臼杵コーナー」を設置する。既に店舗1階に臼杵市のパンフレットが置かれ、ポスターなども貼られているという。

 二つ目は臼杵のほんまもん野菜などを使った「うすきメニュー」(ランチ)の提供。最終日の17日には臼杵市職員による移住相談会を予定している。その後も9月中旬、来年1月中旬にも「うすきフェア」を開き、移住相談も行うという。

 「うすき暮らし」情報発信事業の目的と必要性について、臼杵市は次のように説明している。地方創生の取り組みが全国的に進む中、多くの自治体が移住者獲得のために都市部での情報発信に取り組み始めている。これまでと同様の情報発信のやり方では、臼杵の特色や暮らしの情景を効果的に伝えていくのは難しい。

 そこで、今回の取り組みとなったと臼杵市は説明する。

 特色、魅力を伝えるのは難しい。時間がかかる。その中でよそと比べてみたくもなる。ランキングといわれると意識する。

 宝島社の「田舎暮らしの本」8月号で「50歳から住みたいランキング」があった。「生涯活躍のまち」推進の意向がある市区町村243にアンケートし、191から回答を得たという。

 その結果、医療と介護に余力があり、中高年の移住を歓迎している自治体をランキング化した。1位は北九州市で2位は新潟市、大分県トップは豊後高田市の4位だった。

 臼杵市は別府市などと並んで15位だった。参考資料の一つだなと思っても、ランキングは気になる。

 無責任に気にするなとは言えないが、競うことばかりが良いのかとも思う。商店街の店の軒先で風鈴がなっていた八町大路のあちこちに風鈴が鳴っていた。商店街の店々の軒先を飾っていた。いつ、風鈴を下げたのだろう。気づかなかった。季節の移ろいを感じさせることも町の魅力になる。臼杵の良さはそんなところにも感じられるのだが。

 

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