津久見市の婚活コンペ

婚活イベント主催者募集のチラシ 津久見市が「婚活イベント」の主催者を募集していた。結婚を希望する独身男女を対象とした「出会いの場」を創出する事業を実施する団体に対し、20万円を上限に補助金を交付する。募集に応じた7団体による公開プレゼンテーションが6日、市役所で行われた。

 応募したのは、大分や別府で結婚相談を行ったり、婚活・恋活イベントを企画し、現実に開催していたりする事業者や経験者が多い。

 婚活イベントの経験も実績もないというのは、応募団体では「豊後水道ウォーキング協会」ぐらいだ。ただ、と代表者の男性は続けた。1972(昭和47)年に津久見高校が夏の甲子園で優勝した時、津久見市の人口は3万3千人だった。それが今や1万8千人になった。

 「何とかして津久見の町に元気を取り戻したい。みんな孫がいるような年代だが、まちおこしの手伝いができないかと動き始めた」と男性は力を込めた。

 そして、提案したのが四浦半島とつくみイルカ島を巡るクルージング&ウォーキング大会。ただ、アイデアが良くとも、婚活イベントの実績がないというのは他団体との競争では極めて不利になった。

 ところで婚活イベントの鍵を握るのは「男」だというのはプレゼンをした団体の共通認識のようだ。

 男性は弱気で恥ずかしがりで、参加申し込みをしても土壇場で尻込みしてしまう場合がある。出会いの場や機会を設けても、うまくコミュニケーションが取れるとは限らない。だから、参加者一人一人の様子を見ながら適宜適切にサポートに入ることで、カップルの成立率を上げるという提案をした団体もあった。

 男性をどうやって集めるのか。各団体の企画案を審査する側からも質問があった。あらためて婚活パーティーなどというと参加しにくい。多くが知り合いであったりして出にくい。しがらみがあるという。

 ここをどうするか。まずは行政のほか、津久見商工会議所や地元企業の協力を得て、男性の参加を呼びかける。男性は津久見市在住を原則とし、女性は大分市など地元以外から広く募ることで幅を広げ、参加しやすくする。こうしたアイデアはほぼ共通だった。

 婚活でカップル成立までとせず、「連絡先の交換」に目標を置くとした団体もあった。

 結婚したいと思っている独身男女に「いい相手」が見つかるようにお膳立てをする。地方自治体も大変だが、よその自治体もやっているとなるとやらないわけにはいかない。やる以上は成果を出す必要がある。

 津久見市の場合、鍵を握るのは婚活イベントを企画、実行する団体となるだろう。この人たちはどんな人なのだろう。結婚相談をするのに資格が必要なのだろうか。日本結婚相談所連盟のホームページを見ると、「特別な資格はいりません」とあった。

 では、結婚相談をする事業者はどれくらいいるのか。ちょっと古いが、2008(平成20)年4月の経済産業省の対個人サービス各業界まとめがあった。

 経産省による結婚相手紹介サービス業界のまとめここに「結婚相手紹介サービス」のデータがあった。それによると、結婚相談業・結婚情報サービス業界は売上高が約500~600億円、事業者数は約3700~3900社(うち約7割が個人経営)、会員数約60万人とあった。今や国が音頭をとって婚活を進めており、市場規模や事業者はもっと増えているかもしれない。

 そこには当然、問題がある事業者が紛れ込んでくる。この日のプレゼンでもブラック事業者の存在や手口について説明した団体もあった。

 適正な結婚相談業者と認証するためのガイドライン随分前に経産省は結婚相手紹介サービス業認証制度のガイドラインを作った。消費者からの苦情・相談内容や業界の実態を踏まえ、結婚を希望する独身者が安心してサービスを受けられることを目的とした認証制度であるという。業者に対する安心の目安である。

 その後、トラブルなどはなくなったのだろうか。国が婚活を勧めるのなら、そこから不良業者を閉め出すための監視の目を強める必要がある。

   

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