ジュニア防災リーダー

1日目は養成講座の1日目は4人の講師の話を聞いた 臼杵市ジュニア防災リーダー養成講座の1日目が17日、臼杵市消防本部であった。中学2年生を対象に3日間の日程で行う。初日は4人の講師を招いて「臼杵市の災害史」「消防団活動」「地域防災活動」などについて学んだ。中2生とともに会場の一番後ろで講義を聞いてみた。

  養成講座は昨年に続いて2回目。今年は市内の中学生20人が参加した。1日目は開講式に続いて午前9時10分からの講義開始となった。

 講師は臼杵市歴史資料館館長、うすき女性防災士連絡協議会会長、臼杵市連合消防団野津消防団長、臼杵市防災危機管理室員の4人が務めた。講義は1コマ40~50分で正午に終える。

 カリキュラムによると、22日の2日目は避難所運営の模擬訓練。29日の3日目は応急手当てや煙体験、初期消火などに加え実践型総合訓練の実施とある。2、3日目も午前中で終える。

 歴史資料館の館長は「江戸時代」の臼杵の災害史を語り、市防災危機管理室員は「現代」の臼杵の災害について説明した。

 臼杵の城下町は砂浜だったり、海だったりしたところを造成して町をつくった。当然、洪水被害の記録は多い。歴史資料館長は、火事、洪水を中心とした江戸時代の臼杵城下及び近郷であった災害報告の一覧表を教材に付けた。

 それによると、江戸時代を通じて地震7回、大風雨(台風)42回、洪水32回、火事31回の記録があった。7回の地震のうちでも大きかったのが宝来4(1707)年10月4日と嘉永7(1854)年11月4、5日の大地震だと館長。(嘉永7年は同年内に元号が「安政」に変わったため、同年11月の地震は「安政の大地震」と呼ばれる)

 宝来の大地震では津波の高さが7mに達したという。一方、安政の大地震は津波の高さは約3mだったが、揺れが強かったそうだ。

 では、今大地震が起きたら臼杵市はどうなるか。ここは市防災危機管理室の出番である。南海トラフ巨大地震による臼杵市の被害想定がある。配布された資料を見ると、最大震度6強、最大津波高5.75mで、被害想定(冬の午後6時)は住宅(全半壊)8378棟、避難者1万289人、死者3968人、負傷者514人だという。

 死者が多いのは津波の被害がそれだけ大きいと予測しているためだろう。

 では、大災害に備えて何をしなければならないか。ジュニア防災リーダーの役割は何か。ここは女性防災士連絡協議会の活動につながる。

 家族を守るしんけん防災ガイドブック20人の受講生に「うすき女性防災士が考える―家族を守るしんけん防災ハンドブック」が配られた。うすき女性防災士連絡協議会は2013(平成25)年8月に64人で設立し、現在は101人と確実に参加者を増やしてきている。

 ハンドブックの目的は「はしがき」に書かれている。「(防災士として)研修を重ねて行く中で、災害から身を守り家族を守るためには事前の防災対策が大切であるということを改めて学びました。そのような中、災害が起きる前に、何を準備していればいいのかを女性の視点で考え、ハンドブックにしました」。

 ハンドブックの項目は地震・津波、水害。その時どうする」「避難に備える『やることリスト』」「事前にできる安全対策」「うすき女性防災士が提案する日頃からの工夫」。最後は「絶対役立つ『段ボールトイレの作り方』」。

 この日は段ボールトイレではなく、段ボールスリッパの作り方を学んだただ、この日は段ボールトイレではなく、段ボールスリッパの作り方を学んだ。厳しい避難生活を少しでも和らげるにはどうするか。何ができるのか。自分たちで考える。「おつかいができます」と書いた紙を背中に貼ってもいい。中学生ができることを自分で考えてやってみる。

 それがジュニア防災リーダーの役割の大切な一つ。講師はそう呼びかけていた。

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