ジュニア防災リーダー②

ジュニア防災リーダー講座二日目は避難所運営ゲームを行った 臼杵市ジュニア防災リーダー養成講座の2日目が22日、同市消防本部であった。中学2年生を対象にした講座の1日目(17日)の様子は8月17日付佐伯支局長日誌で紹介した。1日目は4人の講師の話を聞いた。2日目は静岡県が開発した避難所運営ゲーム(HUG)に挑戦する。ただ、ぶっつけ本番に近い状態では難しかろうと思った。

 この日の講師は大分大学工学部の小林祐司准教授。小林准教授は二つの教材を用意した。避難所運営ゲーム(HUG)と「クロスロード」。クロスロードには「あちら立てれば、こちらが立たず」と注釈がある。阪神淡路大震災を教訓に京都大学で開発されたゲームだという。

 どちらの答えもあり得ると思える二者択一の問題に「YES」「NO」で答える。その際のポイントは自分がどう思うかではなく、多くの人がYESと答えるか、NOと答えるかを考えることだそうだ。そして、YES、NOの結果を踏まえて議論する。

 クロスロードの説明はこれぐらいにして避難所運営ゲーム(HUG)に戻りたい。小林准教授は受講者が中学2年生であることを考慮して、事前にヒントを出しながらゲームを進めていった。高校生の助っ人もつけたが、それでも難しかった。

 ゲームの進行を見ながら、避難所運営に関する基礎知識、問題意識がないと対応できないなとあらためて思った。

 体験、経験がないとすれば想像力で補う必要がある。避難所にはどんな人が来るのか。子どもからお年寄りまで老若男女が集まる。地元住民だけでなく、旅行中に被災した人もいる。外国人もいるかもしれない。

 避難所に来るのは被災者だけか。ボランティア、報道関係者、研究者などもやってくる。どう対応するのか。

 学校や体育館の図面を基に避難所の各種配置を決める避難所に必要なもの、欠けているものは何か。必要なものをどうやってそろえるか。避難所ゲームでは本番さながら、多くの問題が同時並行に起こり、一つ一つに迅速に対応していかなければならない。

 このゲームは自分のこととして避難所運営を考える出発点にはなる。ただ、囲碁や将棋のように防災にも初級・中級・上級があるとすれば、もう少し中学生用に難度を下げたゲームがあったらどうだろうか。

 仮に静岡県が開発した避難所運営ゲーム(HUG)を上級編とすれば、ジュニア防災リーダー養成講座にはもう少し時間をかけてじっくりと考えることができるような初級・中級編を使ったらどうだろう。

 そんな教材はないというのなら、いっそのこと臼杵市消防本部が地元の中学生たちと一緒に作ってはどうか。小林准教授の協力を得られればなお良い。ジュニア防災リーダー養成講座2日目を見学しながら、講座の終わりがけにそんなことを思っていた。

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