蔵書検索に落とし穴が

平松前知事の著書などが展示されていた 8月26日付読売新聞朝刊の「大分版」に大分市民図書館に平松前知事の追悼コーナーが開設されたと書いてあった。市民図書館があるホルトホールはJR大分駅上野の森口(南口)のすぐ前にある。図書館の2階に平松さんの著書や共著など10冊が展示されていた。市民図書館で「平松守彦」と検索すると33件の蔵書があった。

 ところが、大分県立図書館の横断検索を使って大分市民図書館の蔵書数を調べてみるとまったく違う数字が出る。横断検索で「平松守彦」と入力すると、大分市民図書館の蔵書数は5件と表示された。「33」と「5」。この差は一体何か。

 県立図書館の横断検索システムを使うと、県内の全図書館の蔵書が検索できる。横断検索で調べると、平松さんの著書など関連本が最も多かったのは宇佐市民図書館と佐伯市立佐伯図書館で、いずれも29件だった。

 このうち、佐伯図書館のホームページで蔵書検索をしてみると、県立図書館の横断検索の結果と同じ29件の表示が出た。

 一方、最も少ないのは臼杵市立臼杵図書館、日田市立淡窓図書館、豊後大野市図書館でいずれも3件。次いで日出町図書館と杵築市立図書館の各4件、大分市民図書館と竹田市立図書館は各5件だった。

 平松さんは多作だった。いくら何でも少なすぎると大分市民図書館でキーワード検索すると33件あったことは既に述べた。日田市立淡窓図書館では「著者名」で検索して13件、「書名/タイトル」で3件見つかった。県立図書館の検索でヒットしたのは「書名/タイトル」で見つかった3件だった。

 臼杵図書館はどうか。キーワード検索をしてみると、著書や関連本など18件のリストが表示された。豊後大野市図書館では書名/タイトルで3件、著者名で18件の表示があった。

 日出町図書館でもキーワードに「平松守彦」と入れてみると26件のリストが出てきた。杵築市立図書館では書名/タイトルでの検索で4件、著者名での検索で13件あった。検索結果が違いすぎる。

 一方、県立図書館の横断検索で平松さんの著書などが多かった図書館はどうか。宇佐市民図書館のほか、津久見市民図書館(23件)、中津市立小幡記念図書館(21件)、豊後高田市立図書館(20件)だが、いずれも各図書館の検索で表示された件数と一致した。

 この結果は何を意味するのか。県内に県立図書館と同じ検索システムの図書館と違うシステムの図書館があるということか。これは大分だけのことなのだろうか。他の都道府県でもあることなのだろうか。いずれにしろ、県立図書館の横断検索で県内の図書館にある蔵書がすべて分かると単純に考えていたのは間違いだった。

 意外なところに落とし穴があった。だが、なぜ、こんな不完全な検索システムにしているのだろう。不思議としか言えない。

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