石仏ねっと取材その後

 「石仏ねっと」とその生みの親に付いての3日付朝刊の記事久しぶりに長めの記事を書いた。西日本新聞の3日付朝刊「大分版」に掲載された。県内で面白いなと思った人を紹介する「おおいた人模様」。そこに「うすき石仏ねっと」の生みの親である舛友一洋さんと小野清史さんに登場願った。

 実は石仏ねっとの簡単な記事を4月に書いていた(4月25日付西日本新聞朝刊大分版)。ではなぜここで再び記事にしようと思ったのか。

 ニュースとして取り上げてもらうための臼杵市側のちょっとした仕掛けがあった。9月1日午後の市長の定例会見前に「うすき石仏ねっと加入者1万人目達成」を記念した石仏カード交付式を行う予定を急きょ入れてきたのである。

 もともと記者会見には行くつもりだったから、その前の交付式も覗こうかと考えた。

 だが、1万人目となった女性に市長が特大の石仏カードを送り、関係者で記念撮影した。1万人目の交付式だけで長々と原稿を書くわけにもいかない。そこで、生みの親といえる臼杵医師会立コスモス病院副院長の舛友先生にあらためて話を聞き、それを「おおいた人模様」の原稿に仕立てようと考えた。

 おおいた人模様は基本的に行数などを自分で決められる。長くも短くも書ける。伸縮自在で少し長めの記事もOKなのがいい。

 8月31日にコスモス病院に連絡すると、その日午後でも会うとの返事。津久見市長の定例会見後に臼杵市に行くことにして時間を調整。病院で一から話を聞くことにした。

 医療や介護の情報が「石仏カード」に集約されている石仏ねっととは何か。左の絵は小さくて分かりにくいかもしれない。真ん中に石仏カードがあり、病院や医院、歯科医院、調剤薬局、健診データ、消防署、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーション、介護施設とつながっている。

 石仏カードには本人の医療・介護情報などが蓄積されており、それを読み取り機の上に乗せると、そのデータを医師や歯科医師などが見ることができる。検査や薬の重複を避け、薬の飲み合わせの具合を調整することができる。

 基本的には本人が石仏カードを提示しなければ情報を見ることができない。情報を開示するか否かの選択権は本人にある(今は最後の提示から60日間は情報を保持しているという)。

 さらに臼杵ケーブルネットの専用回線を使い、専用のサーバーで情報を管理することで個人情報が漏れないようにしている。

 当初は主に高齢者を加入対象として医療や介護の質の向上や効率化、医療費などの抑制を図る狙いだった。今はそれが病気の予防、健康寿命を延ばすことに広がろうとしている。

 対象も高齢者から中高年、若者、さらに出産前の子どもまで網羅しようとしている。臼杵市は本年度補正予算で石仏ねっとのシステム改修費を計上した。母子手帳を電子化し、石仏ねっとで情報共有を進めるようだ。

 石仏ねっとは成長を続けている。今後も取材する機会は幾度もありそうだ。

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