丼と言えば海鮮丼だが

 佐伯市の中国料理「香春」のフカヒレあんかけ丼ふぐに続いてはフカヒレである。昼食にフカヒレあんかけ丼(980円)をいただいた。佐伯、津久見、臼杵3市の飲食店32店舗で3日から始まった「日豊海岸ぶんご丼街道」キャンペーン。「丼」と言えば「海鮮丼」が通り相場だが、ちょっと毛色が変わったものもある。佐伯市の「中国料理 香春」が提供する「フカヒレあんかけ丼」もその一つである。

 ただ、香春のメニューをみると「佐伯産フカヒレ丼」(1380円)がある。フカヒレは自家製で一年中あるようだ。佐伯産ということは佐伯ではサメも捕れるのか。

 大分県の市町村別の魚種別漁獲量の統計がある。2014(平成26)年の実績で、「さめ類」を見ると、臼杵の魚市場でサメをよく見かけた時期があった。臼杵が44トン、次いで佐伯9トン、津久見と国東市が各2トンとなっている。全国的に見れば微々たる数字だが、大分県内に限れば主要な産地といえる。

 「丼街道」キャンペーンに参加する佐伯市内の店舗は19店。大半が海鮮丼を前面に押し出す中、フカヒレあんかけ丼とともに目を引いたのがウニ丼(汁付き)2700円である。蒲江西野浦の「旅館・民宿 まるに丸」。要予約だが、丼街道のリーフレットを見れば、これも一年中あるようだ。

 佐伯でウニがどれくらい取れるか。2014年の統計で「うに類」を見ると、佐伯が22トンで県内トップ。2位は臼杵の9トンで別府が2トン、津久見が1トンと続く。ウニも佐伯の名物なのか。あらためて知った。

ぶんご丼街道のリーフレットの題字 佐伯市蒲江といえば「魚処 浜千鳥」も海鮮丼(1296円)で丼街道に参加している。この店の名前の頭には「蒲江のふぐ」とある。ふぐの漁獲量も佐伯は多い。14年の統計で「ふぐ類」の漁獲量をチェックすると、トップは姫島村で9トン、次いで佐伯が7トン、津久見4トン、臼杵2トン、日出町と国東が各1トンで佐伯は県内2位である。

 佐伯が県内トップの魚種を探せば、イワシ、アジ、サバはもちろん、まだまだたくさんある。統計表からは「かつお類」「いさき」「このしろ」「ぶり類」「ひらめ」「くろだい・へだい」「いせえび」「くるまえび」「あわび」「さざえ」「するめいか」などと拾い上げることができる。

  こうした統計は4月11日付佐伯支局長日誌「アンコウは佐伯の名物?」でも紹介したことがある。アンコウのから揚げが佐伯市内のあちこちの飲食店のメニューにあった。

 では、佐伯ではアンコウがどれくらい取れるのだろう。統計表には「あんこう」では載っていない。4月11日の日誌では次のようなことを書いた。国の統計の仕分けで「あんこう」がないのなら、この際、佐伯独自の統計を作ってはどうか。それで種類、量とも日本一豊富な「魚の都・佐伯」がアピールできるのではないか、と。

 佐伯市議会の9月定例会は6日から一般質問が始まった。2日目の今日は「水産資源の活用による地域振興」でも質疑が交わされた。確かにPRにも工夫の余地は十分にありそうだ。

 さて、佐伯から目を転じて、津久見、臼杵の「丼街道」参加店はどうか。津久見といえばマグロである。「まぐろ類」の漁獲量は県内では断トツの3296トン。次いで佐伯13トン、臼杵11トンと続く。「ぶり類」も佐伯569トン、大分市310トンに次いで津久見は3位の102トン。4番目が臼杵の29トンとなる。

 だから、マグロやブリを使った丼となるのが定番。ただ、参加店6店のうち新美賀久寿司は「うな重」(1296円)、亀吉は「たちうおの蒲焼丼」(880円)を主役に持ってきた。

 タチウオの県内主産地と言えば臼杵と国東。津久見も臼杵の10分の1ながら24トンの漁獲があった。全体に量は少ないが、津久見も魚種は豊富そうだ。

 さて、臼杵は7店舗が丼街道に参加。うち4店は海鮮丼だが、残る3店は「かぼすブリ」「うなぎ」「穴子」をそれぞれ主役に据えた。「かぼすブリステーキ重」(1300円)は石仏観光センター「郷膳うさ味」。カボスをエサに加えたブリの養殖は臼杵で行われている。

 食彩旬味「吟」は海鮮丼をメーンにしつつ、かぼすブリとかぼすヒラメを使った「活きかぼす丼」(1598円)を11月から売り出すと書いてある。

 「あなご類」の漁獲量は3トンで臼杵が県内トップ。「穴子丼定食」(1200円)は京屋。うなぎの幸栄は店の名前通りに「ひつまぶし丼」(2916円)で勝負する。

 価格は800円台から最も高い佐伯市の魚料理 ○(まる)海の「旬鮮丼御膳・上」(3240円)までさまざま。丼街道キャンペーンは来年1月9日まで。財布が許す限り、ぼちぼちと楽しみたい。

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