技能発表会のお知らせ

 近くであった技能発表会に行ってみた 佐伯市障がい者相談支援センター「すきっぷ」の広報紙すきっぷ9月号(A3判1枚)を見ていると、右下隅に「技能発表会」の文字があった。続いて「佐伯支援学校と臼杵支援学校の学生たちによる技能発表会があります。(入場無料)」と書いてある。日時は8日午前10時半から。場所は佐伯市保健福祉総合センター「和楽」。すぐ近くだから行ってみることにした。そこで大分県が障がい者雇用率で全国トップを目指していることなどを知った。

  技能発表会の日程が書かれたポスター聞くと、技能発表会は昨年から始まったとのこと。佐伯と臼杵両支援学校による発表会は昨年が臼杵市だったので、今年は佐伯市になった。大分県内には17の特別支援学校があり、佐伯会場ほか、4会場で何校かが一緒になって発表会が開かれたことが分かった。

 ポスターをみると「私たちの『はたらく力』を見に来てください」と書いてある。発表会の主な内容として清掃技能発表(メンテナンス技能)、作業デモンストレーション、作業製品展示、雇用事例紹介、学校紹介パネル展示とある。臼杵支援学校の作品展示コーナー。作業の工程の説明もあった実際、会場となった和楽の大研修室にも佐伯、臼杵両学校の作品展示コーナーがあり、高等部の生徒の作品が並べられていた。

 作業学習などを通じて、将来自立して暮らせるように基礎的な知識や技術、生活習慣を身につけさせるのだそうだ。

 佐伯支援学校の木工、窯業、印刷、縫製各班の作品が展示された技能発表会では佐伯支援学校OBの男性の事例発表もあった。10年ほど前に卒業した男性は佐伯市内のスーパーに就職。住宅地の店舗で青果担当として午前10時から午後6時まで働く。一緒に発表に出席した会社の上司は「あいさつやメモを取るといった基本がきちんとできている。今はパート社員だが、正社員登用制度もできるので正社員を目指してほしい」と高く評価した。

 2019(平成31)年度の障がい者の雇用率で全国1位を目指す大分県にとっての課題は何か。2014(平成26)年の大分県の障がい者雇用率は2.28%で全国2位。身体障がい者は1位だが、知的障がい者は26位、精神障がい者22位と大きな差がある。

 知的障がい者や精神障がい者に対する理解が進んでいないのか。採用意欲はあるが、職場で定着して能力を発揮するための企業側のノウハウや指導する人材が不足していることも考えられる。

 生徒の雇用と職場実習受け入れを要請するためのリーフレットならば高等部の生徒たちを知ってもらうことが手っ取り早い。そんなわけで県教育委員会はリーフレットを作った。表紙には「障がいのある生徒の雇用と職場実習受け入れのお願い」「企業・事業主の皆さん」「私たちの働く力を試してください」とある。

 リーフレットを開くと、まず「特別支援学校では、生徒たちの『働きたい!』をかなえるために様々な職業教育に取り組んでいます」と書かれている。

 具体的には学校での「作業学習」、受け入れ先の企業・事業所での「職場実習」、さらに清掃(メンテナンス)部門や封筒の仕分けなどオフィスアシスタント部門の1級から10級までの「技能検定」が紹介される。

 職場実習の受け入れ先は広がっているようだ。県教委の14年度施策評価調書には「6人の就労支援アドバイザーが1260社(延べ数)の企業を訪問し、286カ所の事業所を就職先や実習先として開拓した」とあった。

 清掃作業を実演する高等部の生徒この日の技能発表会ではメンテナンス部門とオフィスアシスタント部門でそれぞれ2人計4人が実演を披露した。

 会場を後にして気づいた。発表会に企業関係者が何人来ていたのかを聞くのを失念していた。昨年の第1回と比べ2回目の今年の参加者数はどうだったのだろう。年を追って増えていけば障がい者の雇用状況が改善していくことも期待できる。

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