絵本は似合わないけど

 場違いな客のような気持ちで絵本ライブの会場に「絵本作家『サトシン』さん絵本ライブの案内について」。佐伯市教育委員会社会教育課から記者クラブに資料配布があった。日時は11日午後1時から東地区公民館2階集会室で。歩いてもそう遠くない。絵本に興味があるわけではないが、百聞は一見にしかずとはよく言う。急を要する仕事もない。ならばと思って絵本ライブの会場へと向かった。

 少し遅れていったので、サトシンさんの話は始まっていた。市教委からもらった「絵本ライブ&サイン会」のチラシにサトシンさんの略歴がある。

 王様の衣装がサトシンさんのユニフォームのようだ「デビュー以来7年で30冊以上の絵本を出版し、現在も年間数冊の絵本を刊行しながら、全国の幼稚園、保育園、学校、施設などで年間200講演をこなす行動派作家」

 チラシを見たり、会場の写真を撮ったりしていると、サトシンさんの歌が始まった。絵本は読むばかりでなく、曲を付けて歌ったりするようだ。CDも出しているという。

 1曲歌い終わると、後はお話になった。最初は「とこやにいったライオン」。一つ一つの絵本は短いが、講演時間は1時間半。乳幼児と母親たちを飽きさせないようにクイズを入れたり、〝ギャグ〟で笑いをとったりしながら、テンポよく話を進めていく。そして、最後にそれぞれの絵本で言いたかったことが短く説明される。

 西日本新聞の記事検索で「サトシン」のキーワードを打ち込んでみた。すると、最初にサトシンさんを取り上げたのは2008(平成20)年3月の記事のようだ。

 記事は「手のひらを絵本に見立て、子どもが思いつくままに作った物語を話す『おてて絵本』を広めようと、考案者の「サトシン」こと佐藤伸さん(45歳)=新潟市=が28日、福岡市を訪れた」と始まる。

 佐伯市教委の資料にも「おてて絵本」の発案者として有名で、その普及にも力を入れており、ユニークな装いと語り口でも人気者-とあった。

 この日も両手のひらを開いて、それを絵本に見たてて子どもたちに物語を作らせる。その試みがなされた。

 図書館での絵本の読み聞かせをちょっと見たことがある。だが、絵本作家のライブなどはこれまで見たことがないからサトシンさんの口演には少々面食らってしまった。

 案内がないと知る機会が得られない。知らなければ記事にもならない。見た、聞いたとしても記事にするかしないかは別だが、知らないことに触れれば勉強になる。今日の絵本ライブは記事にはならなかった。この日誌は今日一日、結果として仕事をしなかったことの弁明でもある。

 

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