市議は一番の理解者?

 佐伯市議会決算特別委員会の前には市職員があふれていた月曜の朝は今週の予定を確認することから始まる。といっても世の中の耳目を集めるようなことがあるわけでもない。佐伯、津久見、臼杵各市の行事予定表などをチェックして、気になったものは担当課に行って聞いたり、電話で確認したりする。そんなこんなで午前9時半から始まった佐伯市議会決算特別委員会をのぞいたのは同11時すぎだった。

 会議室の反対側にも多くの職員が待機市庁舎6階に議会の本会議場などがある。決算特別委は同じ階の大会議室で開かれた。大会議室の前は市職員でごったがえしている。大会議室の反対側の部屋にも職員が控えている。一大イベントだなとあらためて感じる。

 正直に言って分厚い予算や決算の関係書類をきっちりと最初から最後まで読んだことはない。長く記者をやってきて勉強不足だなとつくづく思う。しかも、記者は渡り鳥である。1箇所にとどまらない。

 大会議室で光られた市議会決算特別委員会の1日目対照的なのが市町村議会議員といえる。地元に根を下ろし、予算、決算と幅広く勉強せざるを得ない。長い議員生活の結果、職員以上に市の財政に詳しい人もいるかもしれない。

 議員の理解、支持を得るために市執行部が準備に努めることは考えてみれば当然だろう。市の実情を知る人こそが一番の理解者となり得るからだ。

 決算特別委は26日まで3日間開かれる。決算特別委を傍聴してきたこともあり、市から提供された2015(平成27)年度決算における主要な施策の成果等に関する報告書をあらためてながめてみた。

 1ページに15年度普通会計決算の概要がある。歳入合計約451億円。このうち、市税などの自主財源が約100億円で歳入の22.2%にとどまる。残りは地方交付税が42.7%、国庫支出金が13.5%、地方債10.5%、県支出金6.8%など依存財源となっている。

 2ページ目に決算等の状況カードと書かれた一覧表がある。決算収支の状況、歳入の状況、歳出の状況、職員の平均給与月額、市長、市議会議長などの報酬月額、主要公共施設の整備状況などが細かい字でびっしりと書いてある。

 決算等の状況カードの一番最初にある人口に目が行った。2005(平成17)年と2010(平成22)年の国勢調査の数字がある。これと2015(平成27)年の速国勢調査の速報値を並べてみる。

 人口は05年の80297人から10年は76951人、さらに15年は72203人となった。10年間で約8千人減少した。世帯数も05年が30678世帯に対し10年は30511世帯と少し減り、15年は29575世帯とさらに減った。

 人が減れば消費も減る。都市の力も衰えていく。人口減少が止められないとすれば、そのペースを緩やかにしていくしかない。そのためにどうすればいいのか。佐伯、津久見、臼杵各市とも半ば手探りの状態で施策を進めている。

 限られた予算をどう使うか。より効果的、効率的に使うにはどうすればいいか。どこも頭を悩ませているだろう。一刀両断、これさえあれば解決といった単純な答えはありそうもない。議会の傍聴などをしていると、正直に言って袋小路に迷い込んだような気持ちになる。

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