米水津おさかなまつり

 「はざこ」の魚はここでも人気だ開会式が始まる午前9時半前に会場に着いた。佐伯市米水津(よのうづ)の「米水津おさかなまつり」がまもなく始まる。と思うと、既に大勢の買い物客でごった返している一角があった。間越(はざこ)地区の人たちが鮮魚を販売しているのだ。相変わらずの人気である。

  勝手に命名した「さいき秋の豊漁祭シリーズ」もこれで完結する。9月から10月にかけて「つるみ豊魚祭」「かみうら食まつり」「浦の市蒲江まるかじりフェア」が開かれた。

 「海の幸」を生かして佐伯市内各地で開かれる秋の催しをばらばらにPRするのではなく、みんなで売り込んではどうか。そう思って「さいき秋の豊漁祭」のネーミングはどうか、と提案してみたのだ。

 さて、米水津間越(はざこ)の話に戻ろう。毎月第3日曜日の朝に開かれる「間越来だんせへ市」はこの日誌でも何度か取り上げている。

 前に朝市に行った時に魚の鮮度の良さと魚種の豊富さを実感した。今日来ているのもそれを知っている常連さんが多いのかもしれない。

魚が飛ぶように売れていった 間を抜けて前に出ると、隣の人が「モイカ(アオリイカ)はないか」と聞いた。売り切れだとの答え。少し離れた場所から「カマスは?」との声が。どちらも今が旬である。魚を入れていた箱はどんどん減っていく。アジやサバが多いようだ。カマスやスズキ、タイ、その他の魚もいろいろあるようだが、よく見えない。

 買い物かごも何も持って来なかったので魚は買わず、いったんその場を離れた。開会式を片目に見ながら、会場をぐるりと回ってみた。

 出店会場にはベトナム料理の店もあったの中にベトナム料理の店がある。米水津とベトナムとはどんな関係なのか。魚の干物などを生産する米水津水産加工協同組合に加入している事業者の中にベトナムから技能実習生を受け入れているところがある。おそらく、この店は実習生と地元の人が一緒にやっているのではないか。

 水産加工組合では長く中国から技能実習生を受け入れてきたが、中国経済の高度成長もあって人が集まりにくくなった。そこで、昨年からベトナム人実習生の受け入れを始めた。

 技能実習生のこともこの日誌で書いたが、製造業だけでなく、農業などでも実習生の受け入れが着実に進んでいる。若者が少なく、人手の確保もままならない地方の企業にとって技能実習生は欠かせぬ力となってきている。

 出店も多く、なかなかにぎやかだもう少し歩いてみよう。出店も多く、なかなかにぎやかである。至る所で大漁旗がたなびいているのも漁師町といった雰囲気をかもしだす。ただ、10月10日付佐伯支局長日誌「賑わいが消えた漁港は」で書いたが、魚価低迷、後継者不足など漁業が抱える構造的な問題は米水津にも共通する。

 まる寿しは米水津の郷土料理鮮魚を買わなかった代わりに「まる寿し」「しらす丼」「すりみ」を買って帰った。まる寿しとは何か。小アジが丸ごと寿司になっている。米水津の郷土料理だそうだ。中骨を取ったアジを梅酢で付けた赤ジソで巻いてある。

 アジに巻く赤ジソは7~8月に摘み取り、塩漬け、アク抜きをして梅酢に漬ける。夏場に1年分を作って貯蔵しておくのだそうだ。

 しらす丼は地元にある人気店が出していた。しらす丼を食べようとお昼に行ったが、先客が大勢いたので諦めたことが一度あった。出店ではしらす丼とシラス入りのコロッケを販売。「しらすコロッケ」の方が人気のようだった。

 会場では宅配便の申し込みも受け付ける会場でちょっと驚いたのは宅配便のコーナーがあったこと。米水津おさかなまつりのチラシには米水津特産品、自慢の水産加工品を大特価提供とあった。こうしたものをたくさん買ってクール便などで自宅へ送るのか、誰か知り合いに届けるのか。他の祭りのときにもあったかもしれないが、気がつかなかった。米水津ではこの日に大量買いしている常連客が多いということか。

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