田舎には田舎の楽しみ

 「10周年感謝祭の進行表があった直川まるごと市場」に行ってきた。国道10号沿いで旧直川村(現佐伯市直川)の中心部にある。2006(平成18)年7月にオープンし、10周年を迎えた感謝祭が6日開かれた。案内には、直川産の野菜や直川名物の餅、まんじゅうを販売する青空市場が開かれる、とあった。新鮮な野菜を求めて行ってみることにした。

 なにせ野菜が高い。スーパーに行ってもなかなか手が出せない。少しでも安くて新しい野菜があればありがたい。そんなわけで「直川まるごと市場」では小松菜、水菜、ニンジンなどを買った。

 10周年記念祭が行われた直川まるごと市場実を言えば、もう少し種類も量もあるのではないかと期待していた。ただ、台風や何やらと災害があったし、10月は気温が高かった。野菜も思うようには育たないのだろう。あまり贅沢は言えない。

 まるごと市場に着いて早々に野菜を買ってクルマに積み込む。用事は済んだ。後は会場をぶらぶらしていると感謝祭の進行表があった。それが冒頭の写真。よく見ると、餅まきが2回ある。

 佐伯市に来て「餅まき」は日常の風景になった。祭りといえばもちろん、何かの催しで当たり前に餅まきが行われる。

 投げもちは紅白と緑色の3色ある。だが、2回は珍しいのではないか。進行表には開会式後の午前10時と正午頃に「投げもち」とあった。会場に用意された餅を見ると紅白に加えて緑色の餅がある。ヨモギを入れて練ったものだろうか。

 その中にピンクと黄色の紙が入った餅がある。ピンクは「直川産米」の当たり、黄色は近くの「かぶとむしの湯」の入浴券がプレゼントされるようだ。

 会場では花も販売されていた投げもち」を前に人が少しずつ集まってきた。しかし、投げられる餅の数に比べると人は少ない。「つるみ豊魚祭2016」(9月25日付佐伯支局長日誌「豪快な魚のつかみどり」)などでは大勢に交じって餅をつかむのは難しかった。

 直川まるごと市場の「投げもち」では餅を幾つか拾うことができた。得した気分になった。

 田舎には田舎の楽しみがある。餅まきもささやかな楽しみの一つとなる。

 さて、直川まるごと市場とはどんな施設か説明が必要だろう。正式な名称は「佐伯市直川農林産物加工直売所」である。その名の通り、主に直川地域で生産された農林産物を加工、販売する拠点である。

 建物内には製菓加工室、総菜加工室と直売コーナーなどがある。国と大分県の補助金を受けて総事業費約1億450万円で整備された。

 利用状況はどうか。2015(平成27)年度は利用客数が2万905人で収入は3418万円。これをどう評価するか。15年度の収入は前年度に比べて増えたが、利用客数は減少した。折角の施設をフル活用できているかと考えると、さらなる工夫をと言いたくなる。

 直川まるごと市場の他に行ってみようと思っていた場所があった。佐伯市本匠の「上津川かかしまつり」。直川から宇目を経て本匠へと向かった。

 県道53号沿いに「かかしむら」があった県道53号を走っているとかかしが見えた。県道沿いに「かかしまつり」の幟と「かかしむら」の〝表札〟があった。上津川地区は本匠地域の中でも高齢化率が高く、高齢者の健康増進と認知症予防のためにかかし作りに取り組んでいるそうだ。

 そして、高齢者が作ったかかしを大規模に展示して人を呼び込み、地域に賑わいを生み出す。6日も家族連れなどがクルマでやって来ていた。かかし作りとかかしまつりは地区の高齢者の楽しみ、生きがいにもなっているのだろう。

 どんな「かかし」があるのか紹介したい。

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