報告事項は特になし

 厚めの資料を抱えて帰ったが、それは臼杵市議会12月定例会に提案される補正予算案や議案書。6日の議会開会を前に1日、臼杵市長の定例記者会見があった。今日の仕事はこれ一つ。配布された資料を見ながら、これでは日誌に書くことがないなあと思って、タイトルは「報告事項は特になし」と。

 年末年始に向かうからか。来年1月の臼杵市長選を控えているからか。いつももっと積極的な話題提供があるのだが、今回は少し寂しい感じがあった。

 そこで、あえて取り上げるとすれば、大分県立臼杵商業高校跡地と建物を県から取得するための議案だろうか。ここは海岸近くにある臼杵市の現庁舎の移転候補地の一つともいわれる。南海トラフ巨大地震に備え、将来的に新市庁舎をどうするか。今回の市長選の争点の一つとされる。

 執行部の旧臼杵商活用案は、3棟ある建物のうち普通教室棟を災害対策拠点に、特別教室棟を公文書保管施設に、管理棟を福祉と地域振興の拠点施設として、それぞれ活用しようというものだ。旧臼杵商は中心市街地から離れた内陸部にある。東九州自動車道臼杵インターチェンジ(IC)も近い。

 現庁舎が手狭なこともあるだろうが、万が一に備えた市役所機能の分散といえなくもない。

 佐伯市が大災害に備えた備蓄、避難拠点として整備を進める市総合運動公園と条件が似ている。

 内陸部の高台にあり、東九州道佐伯堅田ICに近い。大地震でも東九州道に被害がなく、早期にクルマの通行が再開できれば、支援の要員も物資も期待できる。いざというときに安心である。

 11月30日は津久見市で災害対策本部の機能移転訓練が行われ、市庁舎から消防本部へ市長以下職員が実際に移動して本部を開設する訓練を行った。

 南海トラフ巨大地震はいつも頭の片隅にある。いつ来るか分からないものに備えるのは難しい。大災害への備えが着実に進んでいると見るのか、歩みが遅いと考えるのか。個々人の考え方によって評価が分かれるだろう。

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