地魚レストランで食す

おすすめ品が書かれたボード 13日午後1時前。豊後水道海鮮レストラン「うすき魚心」に入った。70分食べ放題で1800円(消費税別)。場所は臼杵市のサーラ・デ・うすき。10月29日のオープン以来一度行ってみようと思っていたが、なかなか機会がなかった。雨の平日。すいているだろうと思って食べに行った。刺し身の種類は豊富だったが、「本日のおすすめ品」のボードと見比べると、売り切れたものも幾つかあったようだ。

  ボードに書かれたものではカンパチ(佐伯・蒲江)、しまあじ(佐伯・蒲江)、かぼすヒラメ(津久見)、ガチエビ(塩ゆで)、赤足エビ(塩ゆで)が見当たらなかった。

 ハマチやブリは脂があるこのほか、たい(佐伯)は刺し身が少し残っていた。カマス(うすき)は赤カマスの押し寿司があった。やはり出遅れは否めない。食べ放題は早く行くに限るなとあらためて反省した。

 ただ、モイカの刺し身と寿司があった。ゆがいたモイカのゲソもある。酢味噌をほんのちょっと付けて食べるともちもちしておいしかった。(本日のおすすめ品にはコウイカと書かれていたが、この日はモイカだそうだ)

 水槽で泳ぐフカ(サメ)ないものは仕方がない。残った刺し身から適当に取っていく。まずは店内の水槽にいるフカ(サメ)に敬意を表して、フカの洗いを酢味噌でいただいた。次いで臼杵産のカマガリに手を伸ばし、メジナ(クロ)、モイカ、地ダコ、サヨリ、天然ハマチ、かぼすブリ、平アジ、活アジ、ヘダイ、タチウオと刺し身を取った。

 釜ゆでチリメンも臼杵産だろう。甘みがあっておいしい。よく知らないマル貝に続いてフカの湯引き、レースケ(クロアナゴ)の湯引きも酢味噌で食べた。いろんな魚の刺し身などを食べていると一杯やりたくなる。他にもタコのから揚げやエソの天ぷらがあり、行った時にはなかったが、タチウオの天ぷらもあるようだ。鶏の唐揚げもあり、酒の肴には困らない。休日なら昼間から飲んでいる人もいそうだ。

 そこで刺し身を切り上げ、寿司に移った。まずはモイカ、赤カマスの押し寿司を取る。その横のサバのバッテラもついでに皿に乗せた。

 刺し身として食べたサヨリやカマガリ、アジ、タコといったものは当然寿司もある。だから、刺し身になかったアナゴに手を伸ばした。サーモンやエビの寿司があるのはお客さんのニーズに応えたものか。そのうち、クロマグロも出てくるかもしれない(津久見、佐伯両市にはクロマグロの養殖場がある)。豊後水道の魚を出す海鮮レストランであれば、それも不思議ではない。

 うすき魚心は10月21日付佐伯支局長日誌「地魚バイキングで試食」で紹介した。サーラ・デ・うすきは市が中心市街地の活性化のために商店街の中に建てた。当初はパソコンなどの情報技術(IT)を学ぶ拠点などとしたが、だんだんと利用率も低下してきた。そこで、新たな活用策を模索。結論が「臼杵の食情報」の発信拠点だった。

 臼杵市で取れる農林水産物をPRするアンテナショップを設ける。その発想でできたのが「うすき魚心」など二つの店舗だった。

 魚心に行けば、臼杵、津久見、佐伯に面する豊後水道の多彩な魚を目にし、味わうことができる。ただ、これだけではアンテナショップとしては十分ではない。魚心の経営者が言っていた通り、豊富な種類の魚を誰がどのように取っているのか、いつが旬で、他にどんな食べ方があるのか-地魚にまつわるさまざまな情報を発信していく必要がある。

 ただ、食べるだけでなく、豊後水道で捕れた魚が人々の口に入るまでの過程を知る。生産者を知る。これが魚を一層味わい深くする。地魚のアンテナショップとして取り組むべき課題だと思う。

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