3人と2匹に感謝状を

 2歳女児保護で表彰される警察犬12月5日午後に佐伯市宇目で行方不明となった2歳の女児が21時間後の6日午前に発見・無事保護されたことを覚えておられるだろうか。まだ10日前なのに随分前の出来事のような気もする。佐伯署で16日、女児発見に貢献した3人と2匹に感謝状が贈られた。

 1人は12月6日付佐伯支局長日誌「佐伯市の女児無事保護」で紹介した女児の父親の同僚である「平山さん」。正確には平山拓也さん。山中にいた女児を発見し、保護した。

 残る2人と2匹は誰か。嘱託警察犬指導士の山口光雄さんと警察犬バルコ号が1組。もう1組は同じく嘱託警察犬指導士の光橋繁光さんと警察犬ユート号。山口さんは地元佐伯で、光橋さんは大分県中津市で警察犬を育成している。

 山口さんとバルコ号が出動したのは5日午後。女児が不明との連絡を受けて宇目地区の現場に向かった。着いたのが午後3時か3時半ごろだったという。現場で午後7時半ごろまで捜索活動に加わったが、途中、山口さんに不安がよぎった時があったという。

 バルコ号が現場に出るのは初めて。しかも、険しい山中へとどんどん進んでいく。「犬が間違っているのではないか」。そう思った時に1人の警察官に言われた。行方不明の現場から2km、3kmと離れた場所で子どもが見つかったケースもありますよ、と。

 その言葉に勇気を得て追跡を続行。結果的には女児の発見現場近くまで達していたそうだ。

 状況から女児は山の尾根から反対側の斜面に滑り落ちたようで、5日夜間の捜索では見つけられなかった。

 光橋さんとユート号は翌6日朝からの捜索に加わった。この日、ユート号がたどったルートも前日のバルコ号と同じだったという。

 ちなみにユート号は現場出動3回目。前回の出動は11月だった。中津市内で90代の高齢者が行方不明となり、その捜索活動に参加。ユート号が高齢者を発見し、光橋さんとともに中津署から感謝状が贈られた。

 こうした警察犬の動きを見ながら、警察犬の追跡ルートとは反対側から山の斜面を登ってみたのが平山さんだった。

 実際に女児を見つけた平山さんだが、2人と2匹の追跡がそのヒントになったというわけで3人と2匹に感謝状を渡すことになった。

 贈呈式での「とにかく無事で良かった」という3人の言葉は、当日捜索にあたった関係者全員の気持ちでもある。

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