「臼商」跡地を見に行く

臼杵市役所であった市議補選の立候補予定者説明会 3日午後に臼杵市役所で市議会議員補欠選挙の立候補予定者に対する説明会が行われた。出席したのは事前に予想された1陣営のみだった。出席者を確認して会場を後にした。臼杵市に来たついでに大分県立臼杵商業高校跡地を見に行くことに。ここは南海トラフ巨大地震と大津波に備えた市庁舎の移転先候補地の一つである。

 臼杵市中心部にある現在の市庁舎から東九州自動車道臼杵インターチェンジ(IC)に向けてクルマを走らせる。道が混んでなければ臼杵ICまで10分ぐらいだろうか。そこを越えて、もう少し直進した後に信号を右折して臼杵川にかかる橋を渡る。

臼杵商跡地にかかる横断幕 渡って左折して道を上れば川沿いの高台に臼杵商業高校跡地がある。市が旧臼杵商の用地と建物を県から取得する議案が市議会12月定例会で可決された。将来的にここに新市庁舎を建設する可能性もなくはないようだ。

 8日告示、15日投開票される臼杵市長選に出馬を表明している3人の候補者がいる。幾つかある新市庁舎建設予定地の中で、臼杵商跡地について具体的に言及している人はいるだろうか。知る限り元市議の若林純一氏ぐらいか。同氏は現在考えられる最善の選択は臼杵商跡地に新市庁舎を移転することだという。

 ところで、今回市議補選を行うことになったのは若林氏が辞職したため。12月議会で辞職は認められ、市長選と同日の市議補選が実施されることになった。

 最善とする理由は安全で、しかも一番お金がかからないから。校舎を活用する手もある。市の計画でもできる限り既存建物を利用することにしている(12月1日付佐伯支局長日誌「報告事項は特になし」)。

臼商跡地前に広がる畑地 ただ、問題もある。道路は広いとは言えないし、周りは畑に囲まれている。何より市中心部から遠い。そんな声がある。市役所には約300人の職員がいるという。小さな町では大企業である。それが郊外に移転すれば町中の飲食業などにも影響がでる可能性がある。

 街が寂れる。そんな懸念がある。その影響を最小限に抑える方法もある。現在の市役所近くにある臼杵城址に新市庁舎を移転することだ。高台になっており、津波にも安心で移動は最小限ですむ。もちろん課題もあって移転は簡単ではない。

 臼杵城址と臼商跡地の中間地点にも候補地がある。臼杵高校が運動場として使っているそうだ。ここはどうだろう。臼商跡地より市中心部に近いとはいえ、市役所移転の影響は出るだろう。

 新たな市庁舎をどこに建てるか。今回の市長選の焦点の一つである。しかし、何も知らない第三者としては思う。市役所の移転とはつまり「街全体の高台移転の一環」ではないかと。大地震と大津波の被害を最小限に抑えるには街全体を移転するのが最も効果的だ。

 昔の城下町の面影を残し、それを観光資源としながら、市庁舎だけは安全な場所に移転させる。何だか中途半端な方法のように思える。徹底的に議論して今の街を放棄して全体で高台移転する道もある。逆に大災害が起きたときは仕方ないと腹をくくって現在地に住み続ける(もちろんできる限りの防災対策を講じて)選択もある。

 そんな議論は過去にされたのだろうか。余裕があれば調べてみたい。

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