いずこも同じ人口減少

市町村別の人口減少率 人口減少も少子高齢化も当然だが、臼杵市だけが抱える課題ではない。2015(平成27)年の国勢調査結果(速報)を見ると、大分市を除く県内の市町村は軒並み10(同22)年に比べて人口が減少している。大分市だってわずかな伸びで、横ばいともいえる。

  冒頭のグラフは15年と10年を比較した人口増減率。減少したといっても中津市は0.4%減、日出町は0.5%減にとどまる。中津市は自動車関連産業の進出が相次いだことが大きいだろう。日出町は別府、大分両市に近く、ベッドタウン化が続いてきたということだろうか。

 全市町村を「上」「中」「下」に3分類すると「中」の位置にある臼杵市はどう評価すればいいのだろうか。

 大分市の東部と南部に接する臼杵市では大分市東部の大在、坂ノ市地区に移っていく若者が多いのだそうだ。子どもの医療や教育、住居費などの違いが原因のようだ。住居費は臼杵市内の方が坂ノ市地区などより高いのだという。

 よそ者だから、そう思うのかもしれないが、「臼杵は暮らしやすい」、そんな印象を抱いてきた。魚も野菜も鮮度が良いし、大分市より値段も安いような気がするのだが。実際に住んでみると、また違うのかもしれない。

 ただ、人口を維持しているいわば「勝ち組」だって問題を抱えている。大分市は周辺の佐賀関町や野津原町と合併し、新市となったが、こうした地域の過疎化、人口減が進んでいる。

 中津市もそうである。旧中津市は耶馬渓町や本耶馬渓町などの3町1村と合併して新市になった。中津でもいわゆる周辺部、山間地域での人口減少が課題になっている。

 根本的な問題として子どもの数が増えていないのだから、ゼロサムゲームでどこかが増えればどこかが減ることになる。若者が減り続ける以上、地方から首都圏への流れも徐々に細っていくのではないか。

 どうせ、このままではどこも人口減少に直面するのだ。多少じたばたしたところで始まらない。そう思わなくもないが、残念ながら政治家、リーダーはそうやって開き直るわけにはいかない。考えられる手、講じられる手段はすべて打つ必要がある。

 ただ、2016年に生まれた赤ちゃんの数は98万1千人(前年比約2万5千人減)だったとの厚生労働省の推計が昨年末の新聞記事であった。

 現在の形で統計を取り始めた1899(明治32)年以降、出生数が100万人を割り込んだのは初めてという。これだけ少子化対策が言われ、国を挙げて取り組んでいるはずなのに、なかなか成果が見えてこない。

 どうすればいいのだろう。子育て支援にもっともっと税金を投入すればいいのだろうか。素人に分かることは問題が相当深刻だということぐらいだ。

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