はざこでイタリアン

佐伯市の間越(はざこ)で開かれたイタリア料理教室 とりあえず何でもやってみる。なかなかできないことだと思う。佐伯市米水津(よのうづ)の間越(はざこ)地区にあるはざこネイチャーセンターで21日、大分県内の食材を集めたイタリア料理教室が開かれた。間越についてはこの日誌でも何回か書いている。佐伯市中心部からは離れた半島の中央部にある。「へんぴな場所でイタリア料理」というのも面白いが、取材に行ったのは別の興味があったからだ。

  はざこネイチャーセンターについては5月21日付佐伯支局長日誌「ウミガメに会いに行く」で紹介した。なぜ、この時期にイタリア料理教室を開くことになったのか。

 同センターを運営するおおいた環境保全フォーラムの内田桂代表が、知人の石橋浩二さんに相談したことがきっかけだった。

 石橋さんは総務省の事業である「地域おこし協力隊員」となって臼杵市に移住した。協力隊員は市町村の嘱託職員となって最長3年間、地域が元気になるような事業に取り組む。

 海水浴客などがいない冬場に間越に人がやってくるような催しができないか。昨年暮れに内田さんの相談を受けた石橋さんは一つの提案をした。千葉県で長くイタリア料理店を経営し、1年余り前に臼杵市にUターンした奥桂子さんに依頼して、イタリア料理とワインを楽しむ夕べを企画してはどうか、というのだ。

 1泊2日で2日目午前中は希望者を対象にお菓子作り(22日はティラミス)もする。石橋さんはすぐさま動き、この日の開催に至った。

 こんなことはどこにでもあるような話かもしれない。ただ、面白いのは人と人とのつながりである。内田さんは知人を通じて石橋さんを知り、はざこネイチャーセンターのホームページ作成を依頼した。そこからの付き合いという。

 細かい話だが、臼杵市嘱託職員の石橋さんが土日とはいえ市外の業務をするのはどうか、と注文をつける人がいるかもしれない。現実にはそんなけちなこと言う人はいまいが、そんな「縦割り」のような意識を感じることがある。

 だいたい臼杵だ、津久見だ、佐伯だなどとこの地域で張り合っていても仕方ないと思う。3市の違いをうまく組み合わせて、全体としてその魅力を情報発信していく方がいい。

臼杵市野津町のほんまもん野菜 この日は間越の住民が用意したクロ(メジナ)、ヒオウギ貝があった。モイカ(アオリイカ)も含めて鮮度は折り紙付きだ。臼杵からは有機栽培のほんまもん野菜が持ってこられ、竹田のサフラン、宇佐のワインが用意された。今後、国東のオリーブオイルを使うことも考えているという。

 料理教室には地元佐伯の地域おこし協力隊員のほか、大分、国東両市の隊員も参加していた。(竹田市の隊員も来る予定になっていた)。協力隊員も交えて料理教室の前にちょっとした研究会が行われた。

はざこで食べたいランチを話し合った テーマは「間越のランチ」。間越海岸には海水浴やスキューバダイビングなどで夏場を中心に多くの人がやって来る。それはいいのだが、問題は間越では昼食を食べる場所がないということだという。民宿が1軒あるのだが、要予約でとても対応しきれない。

 間越で提供するランチはどんなものがいいのか。それは実際にできるのか。そんなことを3班に分かれて話し合い、その結果を発表し、意見交換した。地域の住民としては間越にやって来た人に「旬」の魚も食べてもらいたい。間越は魚種が豊富で、当然ながら鮮度抜群である。

 ただ、そう思っても実際にやろうとすればいろいろと課題が出てくる。そんなことを地元以外の人間とともに考えてみる。面白い試みだと思った。これからも人と人のネットワークが広がっていけば、この場では無理だと思えたことも解決の糸口が見えてくるかもしれない。 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です