名所づくりも楽でない

一段と色づいてきた四浦半島の河津桜 津久見市にクルマを走らせた。1月17日付佐伯支局長日誌でも紹介した四浦半島の河津桜の関係である。23日は蔵谷地区で市内の中学生による河津桜の植樹が行われることになっていた。22日の地区住民らの分と合わせ2日間で500本が新たに植えられる。植え揃ったところを写真に収めようかと行ってみると、冷たく強い風にたちまち意欲をそがれてしまった。

17日より開花が進んでいた 道沿いでは河津桜の開花が進み、複数の花を付けている枝が見られる。寒い日が続いているが、春は一歩ずつ近づいているなと実感させる。そもそも大分県内でもここら辺りは温暖だといえる。

 15日に県北の国東市にある大分空港に行く用事があった。ぽかぽかした日差しがある佐伯市を出て大分市までは何事もなかった。ところが高速道路が別府市に入ってしばらくすると様相が変わってきた。道路横に積雪の後がある。この先の日出町に進むと道路脇には雪がそのまま残り、杵築市に入ると本格的に雪が降ってきた。同じ県内でもこんなに違うのかと驚いた。

 その佐伯市でも23日は午前9時台だったか、ちらりと雪が舞うのを見た。23日は今冬で一番寒かったのかもしれない(天気予報によると24日以降はもっと寒くなるらしい)。風も強かった。

四浦半島の河津桜マップがあった 走っていくと案内板が見えた。地図で確認すると植樹場所である蔵谷地区はまもなくのようだ。さらに行くと少し上に大型バスが駐車しているのが見えた。午後2時から津久見市立津久見第一中学校の生徒・教員210人が植樹することになっていた。3台並んだバスがあるところが目的地に間違いあるまい。そう思って行って驚いた。

植樹場所は予想以上に殺風景だった 山の斜面に生徒が並んで2人で1本の河津桜を植樹している。午前中は同市立津久見第二中学校の生徒153人が植樹し、合計約350本となるはずだった。2人で1本は計算が合わないが、23日は天候が厳しくなることを見込んで22日に多めに植えておいたそうだ。こんな吹きさらしの場所に中学生を長くとどまらせて風邪でも引かれたらという配慮だろう。

 山の上から植樹が進んでいたこちらは中学生より先に音を上げてしまった。強くて冷たい風が容赦なく吹き付ける。しばらくすると鼻水も出始めた。これはいかんと早々に立ち去ることにした。何しに行ったか分からない。だが、と思い直した。四浦半島が西日本一の河津桜の名所となった時に名所づくりに多くの人が関わったことを示す資料の一つにでもなれば、と。

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