催し探しに頭をひねり

佐伯大百科のHPにあった「城下町佐伯雛まつり」の写真 原則金曜日の西日本新聞大分・日田玖珠版は1ページ増えて3カ面になる。増えたページには週末のイベント案内などを載せる。担当の佐伯、津久見、臼杵3市で行われる催しの中で、できるだけ面白そうなものを1件選んで短く告知する。材料がありさえすれば簡単な仕事なのだが、面白そうなものがないと少し考えてしまう。27日付朝刊の催し案内欄の候補には、31日から佐伯市で始まる「城下町佐伯雛まつり」があった。時期も題材もいいのだが、配布された資料のデータがちょっと少なかった。

 そこで担当課に電話してみると、手元に詳しい資料がないようだ。佐伯市観光協会のホームページ「佐伯大百科」を見ると説明があった。それによると、旧佐伯藩主毛利家13代当主毛利高範から旧制佐伯高等女学校に贈られ、その後佐伯豊南高校に引き継がれ、現在は佐伯市に寄贈された「毛利家のお雛さま」などが展示される。場所は城下町佐伯国木田独歩館とある。

 これだけの情報だけでも短い催し案内だから書けるのだが、ちょっと納得がいかない、もう少し情報がほしい。「もう少し詳しい資料を参考か何かの形で添えておけばよかろうに」と一言出てきそうになるが、そこは難しい。一生懸命に資料をそろえても記者が食いつかないこともあるわけで、一方的にこうすべきだなどとは言いにくい。

 そんなわけで城下町佐伯雛まつりの案内はいったん見送り、始まったら実際に見に行くことにした。雛まつりと言えば大分県内でも有名なところは多い。日田市の天領日田おひなまつり(2月15日~3月31日)などが代表格になる。

昨年の「うすき雛めぐり」の資料 ところで佐伯以外の担当地域である津久見、臼杵両市はどうだろう。観光客を集めるような雛まつりがあるのか。津久見市の2月の行事予定にはない。臼杵市の予定にはあった。2月10日に「うすき雛めぐり(~3月20日)」とある。連絡先に臼杵市観光情報協会とあるので、協会のウェブサイトを開くと、昨年の案内があった。

 昨年の西日本新聞の記事もあった。2016(平成28)年2月9日付大分版で見出しは「創作紙びな 3000組ずらり」「うすき雛めぐり」。江戸時代、臼杵藩では質素倹約を旨とした14代藩主稲葉観通のお触れにより、紙以外のひな人形を飾ることが禁止されたという。そんな歴史にちなみ臼杵市のうすき雛めぐりでは紙製ひな人形が並ぶのだという。

 佐伯も臼杵も随分と時代を感じさせる。ただ、臼杵でも雛めぐりの始まりは2006(平成18)年というから催しそのものが古いわけではない。津久見市の四浦半島で住民らが河津桜を植え始めたのとそれほど変わらない。

 お雛さまといえば桃の花が連想されるが、早春の河津桜とも合うのではないか。臼杵と津久見で互いにないものを補ってひな人形と桜めぐりの共同企画などを考えてはどうだろう。そんな発想は両市の関係者にはなかったのだろうか、それとも考えたが実現は難しかったのか。やってみたが、効果がなかったのか。

 ただ、津久見市が前面に立って四浦半島の河津桜の魅力アップに取り組んでおり、集客力はだんだんと高まって来ているのではないかと思う。市の枠などを越えて、もっと柔軟に手を組んでも良さそうに思うのだが。

 催し案内を書こうとしているうちに余計なことをいろいろと考え、脇道に入り込んでしまった。

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