あんしん県おおいた!

回覧板に犯罪発生件数が大幅減少と書かれた紙が 10年後の佐伯市では「犯罪」の文字がなくなっているかもしれない。そんな勢いで佐伯警察署管内の刑法犯罪認知件数が減っている。回覧板に「地域安全ニュース」と書かれたものがあった。それによると、2015(平成27)年に210件だった認知件数は、2016(平成28)年に128件と39%減少した。このペースで行けば10年もすれば犯罪がなくなる。それはあり得ないとしても、こんなに少ないとは予想外で回覧板を見て驚いた。

大分県内の刑法犯認知件数の推移 犯罪が減っているのは佐伯署管内だけではない。大分県全体でも大きく減っている。大分県警生活安全企画課の資料によると、刑法犯認知件数は2003(平成15)年の17362件をピークに12年連続で減少を続けているのだ。では、2016(平成28)年はどうだったか。認知件数は4054件で前年比789件減、率にすると16%減。認知件数が前年を下回るのは13年連続となった。

 犯罪が減ることはいいことだが、あらためて数字を見ると、その減り方がすさまじい。1万件を下回ったのは2008(平成20)年(9840件)だった。それが8年後にさらに半減した。

犯罪の構成割合 2015年の資料を見ると、犯罪の4分の3を窃盗犯が占める。そのうち半数が非侵入盗(万引、置引、車上狙いなど)で、自転車などの乗り物盗が約4割ある。これらの犯罪を防止することが発生件数減に効果的であることは誰でも分かる。

 回覧板の「地域安全ニュース」では犯罪発生の大幅減の理由として、市民の防犯意識の向上と各地域の安全・安心パトロール隊の地道な活動の成果を挙げている。防犯パトロール隊の推移ちょっと古いデータだが、防犯パトロール隊の推移を示したグラフがあった。たぶん、地域安全ニュースにある安全・安心パトロール隊とはこれを指しているのだと思う。これを見ると、パトロール隊は着実に増えている。官民協働による防犯活動が効果を上げている。

 都道府県別の刑法犯認知件数結果、大分県は全国でも有数の「安全・安心県」になっている。左のグラフは都道府県別の人口千人当たりの刑法犯認知件数である。最も多いのが大阪府、次いで東京都、さらに兵庫県、福岡県、愛知県、埼玉県、茨城県、千葉県、京都府、岐阜県と続く。九州では福岡以外は佐賀29位、宮崎33位、熊本35位、鹿児島41位、大分44位、長崎46位で最も少ない47位は秋田県だった。

 大分県庁は「おんせん県おおいた」などといって盛んにPRしているが、「あんしん県おおいた」をもっとアピールしてもいい。

市町村別の犯罪率 さらに県内の市町村別の「あんしん度」を見ると、取材エリアの佐伯、津久見、臼杵各市はなかなか良好である。市町村別の犯罪率(人口10万人当たりの刑法犯認知件数だそうだ)を見ると、大分市、別府市、中津市がワースト3である。佐伯市は真ん中の9番目、臼杵市は11番目、津久見市は16番目となっている。津久見市は犯罪が少ない、子育てに優しいまちともっと売り込んでもよさそうだ。

 もちろん良いことばかりではない。課題もある。回覧板の地域安全ニュースにあったが、佐伯署管内で増えたのが特殊詐欺の被害。「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」「架空請求詐欺」といった特殊詐欺の被害は15年の9件から16年16件と大幅に増えた。

 回覧板を見て、この日誌を書くことにした。インターネットで大分県警の資料などを閲覧すれば、この程度の原稿はすぐにできる。しかし、これは表面的なリポートにとどまる。犯罪急減の要因をもう少し丁寧に追っていくともっと面白い記事が書けそうだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です