110歳の誕生日に

110歳の誕生日を祝いにきた市長を玄関で出迎えた 105歳ごろまで自転車に乗っていたという話だけでも驚きである。佐伯市の生活支援ハウスで暮らす大矢亀雄さんが12日、110歳の誕生日を迎えた。市内最高齢であり、市長がお祝いに訪れた。大矢さんはハウスの玄関で市長を出迎えた。冒頭のエピソードは大矢さんのこと。今冬も風邪を引かず、病気知らずで、介助なしに日常生活を送っているという。まさに「健康長寿」のお手本である。 

  読書が好きで、2年前にも自分で市内の書店に行って農業や薬草の本などを買ったそうだ。大矢さんは小学校を卒業してすぐに農業に就いたという。米作りが中心だった。傍らで父親がやっていたシイタケ栽培などにも従事したこともあったそうだ。

 市長から長寿をたたえる表彰状と一緒に大粒のイチゴ(さがほのか)が贈られると「りっぱなもんじゃなあ」と感心。生産者として刺激を受けたようで、市長との話の中で「農園をつくって野菜や薬草を育てたい」という夢を語ることにつながっていった。

 誰しもが大矢さんのように健康を維持し、自分で一通りのことができる自立した老後を過ごし、天寿を全うしたいと願っているだろう。

けんこう県おおいたのポスター しかし、現実はなかなか難しい。だからと言って諦めてはいけない。「健康寿命日本一」の「けんこう県おおいた」を目指せ-。そんなキャンペーンを大分県が展開していた。大矢さんの記事を書く際に、参考資料でもないかと県のホームページを見ていて気がついた。

 犯罪発生件数が13年連続で減少しているから「あんしん県おおいた」とPRしてはと2月9日付佐伯支局長日誌「あんしん県おおいた!」で提案したが、その前に「けんこう県」を売り込んでいたとは知らなかった。

大分県の男性の健康寿命 県のホームページに「健康寿命日本一おおいた創造会議」の資料があった。会議は昨年6月と同9月に開かれていた。6月の会議では「大分県の健康寿命の現状について」説明があった。まずは男性だが、2010(平成22)年と13(同25)年を比較すると、10年は69.85歳で全国平均を下回って全国39位だったが、13年は71.56歳で全国16位まで上昇した。健康寿命の全国平均71.19歳。105歳まで自転車に乗っていた大矢さんの話を聞くと、多くの人たちに早く「がたがくるのだな」とあらためて思わざるを得ない。

大分県の女性の健康寿命 女性はどうか。10年は73.19歳で34位だった。それが13年は75.01歳で全国10位に躍進した。創造会議の資料によると、健康寿命の延伸を阻む50歳と75歳の「壁」があるという。75歳の壁についての詳しい資料はなかったが、75歳以上は後期高齢者と呼ばれ、医療費などが急増していくことはよく知られている。

50歳には七つの壁があるという 75歳の壁はまだまだ遠いが、50歳の壁は何とか越えてきた。ところで、県が言う50歳の壁とはどんなものだろう。こちらは資料があった。①メタボリックシンドロームが多い②喫煙率が高い③高血圧が多い④糖尿病が多い⑤脳血管疾患が多い⑥虚血性心疾患が多い⑦人工透析が多い-これが大分県の特徴だという。

 改善の余地は大いにある。その分、健康寿命が伸びる余地も大きい。大分県の男性の健康寿命はどこまで伸びるだろうか。大矢さんの話を聞くと80歳、85歳になってもまだまだ短いと思えてしまう。大矢さんはとんでもない人だとあらためて思う。この先、大矢さんはどこまで健康寿命を伸ばしていくのか。大矢さんは全国的にもっと注目されていい人だと思う。

 

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