北九大生の臼杵振興策

北九大生による政策提案報告会 「北九州市立大学法学部政策科学科の田代ゼミが、地域経済社会の活性化に取り組む臼杵市のまちづくりを取り上げ、事前学習、フィールドワーク、事後学習と調査研究を進めました。その成果がまとまり、政策提案報告会を開きます」。臼杵観光情報協会からメールがあった。17日午後1時半から、市観光交流プラザで。とりあえずのぞいてみることにした。

 発表者は田代洋久教授のゼミ生の2、3年生12人。昨年5月から準備に入り、同9月と11月には臼杵市を訪れ、関係者に話を聞いたりした。学生たちの臼杵フィールドワークの感想も資料の中に入っていた。

 そこに「2回にわたる実地調査を経て感じたのは(略)市販のガイドブックや、ホームページでは伝えきれない魅力がたくさんあります」「臼杵市での街歩きや皆さまとの交流を通して、資料では分からなかった魅力を各所で学ぶことができました」などの感想があった。

 行ってみて初めて分かる。「百聞は一見にしかず」。どの地域を訪れても体験することである。ただ、こうした言葉は地元の人を嬉しくさせる。自分たちの地域の魅力に気づいてくれた。そう思うと自分たちが暮らす地域に対して誇らしくもなるのではないか。

  学生たちが実際に臼杵を体験し、さまざまな魅力に気づく。逆に言えば、多くの若い人たちが臼杵を知らない、関心がない、知名度が低いことの裏返しともいえそうだ。

商店街活性化のアイデアなどを発表したAチーム 臼杵を知った学生は思う。臼杵の魅力をもっとPRできないか。Aチームは「地域資源・商店街活性化」の視点からアイデアを出した。第三者の立場で物事を見れば弱点、課題を発見するのは難しくない。臼杵観光の弱点は何か。①食べ歩きが少ない②短い滞在時間の観光形態③郊外の臼杵石仏と中心市街地の商店街の距離-などとある。

 臼杵と言えばふぐである。ふぐ料理を出す店は多いが、売り上げはどうか。「値段が高い」というイメージが先行し、手が出しにくいのが現状だ。結果、ふぐのおいしさが伝わっていない。ならば、もっと手軽にふぐを提供する方法を考えてみてはどうか-。学生の発想は簡明である。

 そこで学生が提案したのが食べて、見て、歩いてうすきの魅力をアピールする「うすき味巡りチケットプロジェクト」。参考にしたのは宮崎県日南市の「飫肥城下町たべあるき・町あるきあゆみちゃんマップ」。飲食店だけでなく、商店街のいろんな店で使えるチケット付きのマップだそうだ。これを買って観光客は街歩きを楽しむ。

 臼杵の場合はこのチケットをふぐ料理店で使えることにするのがミソ。1000円とか1500円とかのチケットだから、あれこれと食べられるわけではないが、ふぐを味わう機会を増やすことで、臼杵のふぐのおいしさを今より多くの人に伝えることができるのではないかと言う。

 個人的にこれは良い提案だと思った。5月4日付佐伯支局長日誌「うすき食フェス2日目」に書いた。臼杵市観光交流プラザで昨年5月3、4の両日開かれた「第2回うすき食フェス」。2日目で、ざっと見て行列が一番長かったのが、ふぐの寿司2かんと唐揚げセット500円の販売の前だった。

 ニーズはある。学生の提案をうまく生かしたい。

Bチームは「創作型イベントの魅力向上」でプレゼン Aチームのほか、B、Cチームの発表もあった。どちらも臼杵市の中心市街地などが抱える課題、弱点をまずはきちんと捕らえようとしている。Bチームは「創作型イベントの魅力向上」と題して発表を行った。創作型イベントとは秋の「うすき竹宵」と現在開催中の「うすき雛めぐり」のことである。うすき竹宵は10万人規模の見物客を集める臼杵最大の観光イベントとなった。昨年20回を迎えた。

 学生たちはうすき竹宵にもうすき雛めぐりにもまだ魅力向上の可能性、発展の余地はあるという。Bチームはそのための具体的な提案を幾つも示した。うすき竹宵に関しては昨年見物して個人的にも感じた。魅力を高めるためにやるべきこと、やれることは多いと。

 だらだらと書いていたら、Cチームに行き着く前にくたびれてしまった。今日はとりあえず、ここまでで。

 ついでに言えば、今回のテーマは中心市街地の活性化。その意味で旧臼杵市と合併した旧野津町の振興策などは議論されなかった。臼杵市としては田代ゼミに今後も来てもらい、さまざまなテーマで提案をしてもらいたいと願っているのではないか。

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