狩猟肉の処理加工施設

竹田市長湯にできた狩猟肉処理加工施設 目的地に着いたときは正午を回っていた。猪汁などのジビエ料理の試食もあらかた終わっていた。18日に竹田市直入町長湯で狩猟肉の加工処理施設「鹿猪(かい)の蔵(くら)」の開所式がある。竹田市役所農政課ブランド推進室から送られてきた資料があり、見学に行くことにした。資料では開所式は午前11時からだった。

 佐伯市を出発するときに午前9時40分を過ぎていた。とても11時には間に合うまいとは思ったが、予想以上に時間がかかった。クルマにカーナビがないので、長湯に入って目的地の処理加工施設を見つけるのに手間取ってしまったのだ。

解体場には猪などをつり下げるところが とりあえず、そこにいた市役所の担当者にあいさつし、処理加工場の中をみせてもらうことにした。冒頭の写真で分かるように処理場は大きなものではない。建物の右側の引き戸を入ると、写真の解体場がある。中央にチェーンが2本ぶら下がっており、上に滑車が見える。これに猪や鹿などをつるすのだろう。横には大きな木の台があり、その上に白いまな板が乗っていた。

猪肉などを貯蔵する大きな冷凍庫があった 解体場の奥は加工場。肉を真空パックする機械と大型冷凍庫などがあった。建物は大分県と竹田市の補助金を活用して建てた。建築費用は600万円で県と市がそれぞれ3分の1、残りは鹿猪の蔵代表の大久保光紀さんが負担した。建屋以外の機械類の購入では補助金を使わず、大久保さんが自分で調達したという。

 初期投資がそこそこかかっている。鹿肉や猪肉などの加工は儲かるのか。大久保さんには次の計画があるのだという。開所式を行った施設の近くに温泉施設「ながの湯」があった。「長湯温泉」「炭酸泉」「家族湯あり」と書いてあった。

 この「ながの湯」を経営しているのが大久保さんだそうだ。大久保さんは「温泉」プラス「グルメ」で、ジビエ料理の提供などを考えているようだ。食肉の加工販売が主ではなく、加工した肉を料理にして提供することで付加価値を付ける。

 竹田市としても小規模でも特色がある取り組みを支援したいと考え、大久保さんはそのテストケースに位置づけられるのだという。

 猪肉や鹿肉などの狩猟肉の問題は質、量ともに安定しているわけではないことにある。飼育される牛、豚、鶏に比べ、野生の猪や鹿は肉質にばらつきが大きい。その意味でも大量に生産、流通、消費されるものにはなりにくい。

 自分で処理、加工した肉を調理し、食べてもらう。地産地消型のやり方がジビエにはあっているのではないか。

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