鉄は熱いうちに打て

西日本B-1グランプリの最終的な収支決算が報告された 「鉄は熱いうちに打て」。好機を逃すなということである。27日に佐伯市役所で「2016西日本B-1グランプリ in 佐伯 第4回実行委員会」が開かれた。実行委では、昨年11月19、20の両日、同市中心部で開かれた西日本B-1グランプリの最終的な結果報告が行われた。その議事進行を聞きながら頭に浮かんだのが冒頭の言葉だった。

 B-1グランプリを説明する言葉は「ご当地グルメによるまちおこしの祭典」。佐伯の大会では地元の「佐伯ごまだしうどん大作戦」をはじめとして23団体が出展した。

 B-1についてはこの日誌でも度々取り上げた(例えば11月19日付佐伯支局長日誌「久しぶりに人が戻った」)。当日の風景は11月19日付の日誌で見ていただきたい。タイトルの通り、いつもは閑散としている中心市街地に賑わいが戻った。

 これには多くの市民が驚いたのではないか。第4回実行委で配布された「大会報告書」の中に、ボランティアとして大会運営を支えた高校生たちの声が一部紹介されている。

 中心市街地にある商店街は「仲町」と呼ばれる。高校生たちには仲町の人出に強い印象を受けた。一人は「私は昔の仲町を見たことはありませんが、にぎやかな昔の仲町に戻っていた気がしました。みんなが心から楽しそうで、私はとても感動し、泣きそうになりました」と書いた。

 別の一人は「私が一番驚いたことは、仲町のにぎわいです。仲町に行った時、狭い通りにたくさんの人がいて、皆買い物を楽しんでいて行列をつくっていて、とても感動しました」と書いた。

 そして、感想文は次へと続く。「B-1が終わった後の仲町通りは人一人いないくらいに静かでしたが、いつかB-1のような賑わいにいつもなっていたらいいなあと思います」

 数字で見れば来場者は19日に4万2千人、20日に5万6千人で合計人9万8千人となり「10万人」としていた目標をほぼ達成した。B-1グランプリチケット(1冊1千円)も3万3808冊(3380万8千円)を販売した。関係者は二つの数字に自信を深め、大会は成功だったと総括した。

 問題はこの後だろう。B-1によって観光地としての佐伯の知名度、イメージはどれほど上がったのだろうか。最後の会議となった第4回実行委では、そんな分析、説明はなかった。

 B-1で上がった知名度、イメージを活用して次なる一手で何をするのか。具体的な戦略、戦術も語られることがなかった。

 残念ながら観光地として大分県内で圧倒的な知名度を誇るのは別府であり、由布院であり、臼杵、津久見、佐伯3市は後塵を拝している。

 大きな渦も時間がたてば静まる。今やB-1の時の興奮はまるで嘘だったかのようにみんなが感じているかもしれない。これでは元の木阿弥である。

 人気の観光地に迫っていくためには二の矢、三の矢を早く繰り出すべきだと思う。有り体に言って佐伯市民が思うほどには佐伯以外の人は佐伯を知らない。B-1は情報発信の一つのきっかけに過ぎない。ここで満足してはとても先進地に追いつくのは難しかろう。

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