観光戦略案はどこに

まだ多くの花を付けた桜も 津久見市の四浦半島を舞台にした「第5回豊後水道河津桜まつり」は2月で終わった。今、河津桜はどんな具合だろうか。1日、四浦半島に少し足を踏み入れてみた。葉桜が目立つが、まだ多くの花を付けている木もあった。津久見市は河津桜と山桜で西日本一の桜観光の名所を目指している。観光振興に力を入れる同市の施策の基礎となるのが観光戦略案である。それをもう一度読もうと市のホームページで検索したが、見つけられなかった。

 市民から広く意見を求めるために「津久見市観光戦略(案)」は2月1日付で作成、公表された。計画期間は2017(平成29)年度から21(同33)年度までの5年間。その間に行うべき25の施策を1枚にまとめて冒頭に掲げていた。

 読みたいと思ったのは、今後の施策などがまとめられている第1編 観光戦略編ではなく、第2編の資料編だった。

 戦略案をまとめた同市と同市観光戦略会議では、その前に各種調査をした。①商品ラインアップ及びルート構造調査②観光資源調査③観光動向調査④観光消費による経済波及効果に関する調査⑤市民意識調査-などである。

 ①は大手旅行会社のJTBが企画した九州を巡るパック旅行商品の情報を整理した。これで首都圏や中部、関西など他地域の人たちが九州を観光しようとする時の人気スポット、人気宿泊地が分かる。大分県内では宿泊地として別府、由布院の両温泉だけが選ばれていた。

河津桜ももっとPRしないと これは予想できた。意外に思ったのは訪問先の一つとして「九重〝夢〟大吊橋」(大分県九重町)が組み込まれたツアーが少なくなかったことだ。大吊り橋の人気は根強いなと改めて思った。

 こうしたデータは少し時間がある時にながめていると面白い。1日は特に仕事もないしと思い、観光戦略案の資料編をもう一度見てみようと思ったら、なぜか、市のホームページで見つからなかった。

 資料編でもう一つ面白かったのは津久見市の観光資源を調査し、その情報発信がどうやって行われているのかを一覧表にまとめた資料だった。

 同市の自然や史跡、観光施設、祭り、イベント、特産品など130以上をリストにして、情報発信の方法を見た。発信の方法はいろいろある。インターネットでの発信では、市観光協会のホームページよりも市役所のホームページから情報が発信されている品目が多かった。

 記憶に残っているのは、雑誌など印刷物を含めて情報発信でもまだまだやれることが多いと思ったことだ。

 それにしてもなぜ、市のホームページで観光戦略案が見つからなかったのだろう。市民からの意見募集(パブリックコメント)の期間が終わって掲載する意味がなくなったから、ということなのだろうか。

 【追記】 西日本新聞などの2日付朝刊に「九重〝夢〟大吊橋1000万人」の記事が掲載されていた。

 同紙日田玖珠版の記事の書き出しは「九重町の町営観光施設『九重〝夢〟大吊橋』の入場者が1日、1千万人に到達し、記念セレモニーがあった」とある。続けて「昨年4月の熊本地震による入場者激減を乗り越え、2006年10月のオープン以来、約10年4カ月で大台を達成した」とあった。

 オープン当初は年間入場者を30万人と見込んでいた。しかし、その予想を大きく上回って年間100万人のペースで入場者を集めてきたことになる。この数字にあらためて驚かされた。

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