長いコメントを頂いて

昨年5月に行われた延岡市長と佐伯市長の記者会見 3日前にこの日誌に長文のコメントを頂いた。佐伯市長と宮崎県延岡市長がともに4選不出馬を表明したことについてである。佐伯市長について「後継者は指名せず中立を保つと明言した。見識の高い立派な引き際である」と礼賛しつつ、それにひきかえ延岡市長はと厳しい言葉が並ぶ。隣の芝生は青く見えるとはよく言う。よその方が良く思えることは多いが、実際のところはどうだろう。

 コメントの発信者の名前をネットで検索すると幾つか出てきた。最近では毎日新聞のオピニオン欄に投稿が掲載されていた。現延岡市長に対してはいろんな場で厳しい批判をされているようだ。地元では名の知れた人なのだろう。

 頂いたコメントの中身については延岡の事情に疎い者としてはどうとも判断がつかない。それにしても来年2月の延岡市長選に向けて地元は早くもヒートアップしつつあるということか。お隣にありながら県が違うこともあって延岡市の動向にはあまり注意を払って来なかった。

 あらためて西日本新聞の記事を探すと、2月16日付朝刊で延岡市長が4選不出馬表明とあり、3期で退く理由を「後任を託することができる人物の立候補のめどが立ったから」と説明した、とある。

 「後継指名」という形で影響力を残そうという発想、行動が姑息だとコメント氏は言う。だから、そんなことをしない佐伯市長は立派となる。

 延岡市長選には既に2人の候補がいる。1人は元総務省官僚で会社役員の読谷山洋司氏。宮崎日日新聞によると、もう1人は宮崎県総合政策部長の永山英也氏。ともに延岡市出身だという。

 これにひきかえ4月に迫った佐伯市長選は静かである。1月に県議会議長の田中利明氏が立候補を表明したことは紹介した(1月11日付佐伯支局長日誌「佐伯市長選に出馬表明」)。その後、対抗馬が現れるのかと思ったが、動きがないようなのだ。

 4月2日の市長選告示まで半月。無投票の可能性が日一日と高まる形になっている。1市5町3村が広域合併して新佐伯市となってから市長選が無投票となるのは初めて。旧佐伯市の時代を見ても無投票だったのは1963(昭和38)年以来54年ぶりという。

 無投票だから悪いと一概に決めつけるわけにはいかない。少子高齢化、人口減少は地方都市に共通した課題である。それをどう克服し、まちの活力を維持していくかにみんな頭を悩ませている。

延岡市中心部にもシャッターが下りた店舗が目についた 中心市街地の商店街が空洞化し、シャッター通りと化していることは象徴的だ。地域全体で厳しい局面を切り開いていくために小異を捨てて大同に就くといった考え方もある。一方で手を挙げる人が少ないのは背景に地域の活力低下があるからだ、との見方もできなくはない。

 ところで、延岡市役所に行ったのは昨年5月19日のことだった。美食で知られるスペイン・バスクをお手本に延岡、佐伯両市で三つ星美食エリアを目指す。両市長によって「東九州バスク化構想」が発表された。冒頭の写真がそれである。佐伯市長はまもなく、延岡市長は来年2月に任期が満了する。

 バスク化構想は先々どうなるだろう。旗振り役が変われば、その中身も自ずと変わってくるだろう。

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