少年消防クラブを表彰

市長から賞詞が贈られた 28日の予定を確認すると、午前10時からの「佐伯市長賞詞贈呈式」の一つだけだった。資料を見ると、被表彰者は「内町少年消防クラブ」とある。内町は佐伯市の中心市街地にあり、かつては賑わいの中心だった。そこで30年間、冬場の隔週金曜日に子どもたちによる夜回りが行われてきた。そんな地道な活動が評価された。とりあえずのぞいてみるかと、贈呈式がある市役所に向かった。

 内町少年消防クラブが市長賞詞を贈呈される直接の理由は、総務省消防庁主催の優良少年消防クラブ・指導者表彰で「優良な少年消防クラブ」(消防庁長官賞)を受けたこと。1993(平成5)年3月に続く2回目の表彰だという。

 佐伯市にはもう一つ「ムササビ少年消防クラブ」がある。内町に近い向島地区の小学生などが参加している。こちらの結成は1985(昭和60)年で、「内町」より2年早い。「ムササビ」は2014(平成26)年2月に第18回防災まちづくり大賞で「総務大臣賞」を受賞。大分県内の少年消防クラブでは初めてとのことで、この功績に対し佐伯市長賞詞が贈られた。

 まさに継続のたまものである。市が配った説明資料には「寒風吹く夕暮れ時から、はっぴを装い、拍子木を鳴らして大きな声で長年『火の用心』を唱え、火災予防に努める姿は地域行事として30年を超えて受け継がれてきた」とある。

 ところで、大分県内には少年消防クラブというのはどれくらいあるのだろう。県庁の担当課に電話すると、大分県消防年鑑がホームページ上に公開されており、その中に少年消防クラブ数もあるとの答えだった。

 見ると、大分市1、別府市1、中津市1、佐伯市2、豊後大野市2、由布市1、姫島村1、日田・玖珠の広域消防組合2となっている。大分県のホームページで遡ることができるのは2009(平成21)年度の消防年鑑まで。09年には津久見市に1、竹田市に2あったが、今はなくなっていることが分かる。豊後大野市は4、由布市は2だったから、それぞれ半減したことになる。

 子どもの数が減っているのだから仕方ないかと思うと、また違う傾向を示しているものがある。幼稚園児などの幼年消防クラブである。むしろクラブ数もクラブ員も増やしている。ただし、これは大分市で09年の23クラブ計2837人から16年に55クラブ計5017人と急増したのが大きい。

 少年消防クラブの意義とは何だろう。そんなことを思いながら、消防年鑑を繰っていくうちに面白いデータを見つけた。消防団員の新任状況という表があった。2015年度の新任団員数が最も多かったのは佐伯市で94人、次いで中津市の93人、豊後大野市78人、大分市75人、日田市51人、宇佐市50人、臼杵市47人と続いている。

 新任団員を年齢別でみると、21歳未満は豊後大野市の11人が最多で、次いで佐伯市の9人。21~25歳では佐伯市19人を筆頭に豊後大野市15人、由布市14人、臼杵市13人とここまでが二桁の団員を確保した。

 さらに26~30歳でみると、再び豊後大野市が20人で首位となり、次いで日田市13人、佐伯市12人、中津市11人、臼杵市と竹田市が10人と続く。臼杵、竹田を除けば少年消防クラブがある地域ばかりとなる。少年クラブがある地域は消防団活動に対する理解も得やすいということだろうか。あるいは単なる偶然か。

消防団員数と平均年齢の推移 消防団員の確保はなかなか難しい。消防年鑑に2016年度までの消防団員の人数と平均年齢の推移を示すグラフがあった。同じグラフが09年度の消防年鑑にもある。それによると、2001(平成13)年度まで17000人を超えていた消防団員数は15500人を割り込み、09年度に40歳を超えた平均年齢は16年度に42.7歳になった。

 少子高齢化だから仕方がないか。ただ、もしかしたらだが、少年消防クラブを地域に復活させれば消防団に入ってもいいと思う若者が増えるかもしれない。試してみてもいいかもしれない。

 ところで消防団員の主な業務とは何だろう。年鑑に消防団の出動状況の表もあった。火災は246回で延べ人数7047人。少なくはないが、もっと多いものがある。回数で最も多いのは広報・指導の645回で12762人。人数では演習・訓練などで519回で35117人。後は特別警戒が155回で8693人、捜索が63回で2336人だった。万が一に備えて演習・訓練が最も多くなるのは当たり前といえば当たり前か。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です