保戸島小は児童1人に

久しぶりに保戸島を訪れた 津久見市の保戸島を訪れるのは5カ月ぶりである。10日午前7時20分、津久見港発の船に乗り込んだ。保戸島小学校の始業式を取材しようと思ったのだが、事前に連絡し損なってしまった。とりあえず学校に行って校長先生と話してみることに。保戸島小で児童が1人になり、新しい年度を迎えた。これはニュースだと思った。

 学校の玄関で校長と話していると、ちょうど担任教諭がやってきた。新納先生はベテランである。新納教諭とともに教室へ。そこに新3年生の神﨑君がいた。

 小さな島の小学校だから児童数が少なくても不思議ではない。そう思われる人も少なくなかろう。ただ、減り方が激しい。校歌の両脇に卒業生の名前が小学校の音楽室に校歌が掲げられていた。「2000(平成12)年度卒業記念」とある。両脇に卒業生の名前がある。数えると合計14人。6年生だけで14人だから、単純に計算すると全校で80人ぐらいはこのときはいたと考えられる。

 新納教諭は二十数年前にも保戸島小の勤務経験があり、その頃は児童が百数十人いたのではないかと言う。

 そんな前はともかく、最近はどうなのか。津久見市教委に電話をしてみた。保戸島小の児童数は2016(平成28)年度が3人、15(同27)年度が4人、14(同26)年度が11人、13(同25)年度が12人、12(同24)年度が13人、11(同23)年度が19人、10(同22)年度が21人、09(同21)年度が23人、08(同20)年度は26人で07(同19)年度は31人だった。

空いている教室も目につく ちょっと前まで20~30人は児童がいたのだ。一ケタになったのはごく最近である。16年度の3人のうちの1人は神﨑君。1人は卒業し、もう1人は転校した。卒業生は11日に保戸島中に入学する。これで中学生は4人、小学生は1人で合計5人になる。保戸島の小中学校は同じ場所にあり、校長も教頭も小・中学兼務だから、小中一貫校ともいえる。ただ、中学生4人のうち2人は3年生。このままいけば来年4月は小・中合わせて3人となる。さらに、その先はどうなるかと想像する。

 佐伯市の大入島小学校では残った数人の子どもたちが市内中心部の小学校に通うことになり、4月から休校になった。時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、これでいいのだろうかと思う。

 小さな島で起きていることは都市も無縁ではない。少子化は進んでおり、前に書いたようにあらゆるところで「小学生がいなくなる日」を迎えることになるかもしれない。

 何だか怪しい予言者みたいなことを書いても仕方ない。打開策はないのか。島の子どもたちが少なくなったのなら島外の子どもたちを受け入れたらどうか。島外の児童を受け入れる「しおかぜ通学」制度そう考えた津久見市は「しおかぜ通学」制度をつくった。保戸島小学校のホームページの中に説明がある。学校からのお知らせの中に「小規模校特認校制度『しおかぜ通学』について」(2015年01月09日)とある。

 ホームページの説明を読むと、少人数学習の恵まれた指導体制、豊かな自然環境、人間的にふれあう地域という保戸島の良さを生かした特色ある教育を推進するなどとあった。ただ、今のところ受け入れ実績は1人だという。土台無理な話なのか、市のPRや工夫が不足しているのか。全国各地のケースなどを調べてみる必要もありそうだ。

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