とかく式とは堅苦しく

海洋科学高校の開校式と入学式があった 11日午前中は佐伯市役所で市長選・市議選の当選証書付与式が行われた。新市長と新市議25人が証書を受け取ったことを短い記事にした。そして、午後1時からの大分県立海洋科学高校の開校式と第1回入学式に行くことに。卒業式や入学式は節目の一つであり、話題として取り上げることも多い。海洋科学高は津久見高校、臼杵商業高校と統合され、2012年4月から津久見高の分校になった。それが4月から本校(単独校)として復活した。関係者にとって念願がかなった「晴れの日」ということになる。

 当選証書付与式はあっさりとしたものだった。佐伯市選挙管理委員会委員長が証書を渡すだけだから、当たり前と言えば当たり前だ。新市長への証書付与式は午前10時に行われた。続いて同11時から、新市議一人一人に選管委員長から証書が手渡された。

 新市長となった元大分県議の田中利明氏と委員長は旧知の間柄らしく途中言葉を交わしたりした。それも式の進行を妨げることとはならず、段取り通りに委員長の挨拶で式を終えた。

 続く新市議への証書付与式はもう少し淡々としていた。証書の中身が読まれるのは最初の一人。後は届け出順に名前が呼ばれ「以下同文」と証書が渡された。もちろん途中に新市議と委員長が言葉を交わすということもない。しっかりと段取りが守られている。

開校式で新しい校旗が披露された 式典を厳格に進めるという意味では、午後の海洋科学高校の開校式と入学式の方が徹底していたかもしれない。開校式は臼杵市諏訪の同校体育館で午後1時に始まった。開校宣言が発せられ、県教育長から堀江健校長に校旗が授与された。校旗に織り込まれた校章は公募で決まったものだ。大分県立鶴崎工業高2年生(当時)の作品で、水産系の高校ということで水を図案化した星にマリーンスクール(Marine School)の「MS」を配した。

 新しい校章、校旗に制服。海洋科学高は1学年40人。今年の入学者は男子28人女子12人。昨年、一昨年に比べ女子が大幅に増えたのは新しくなった制服のせいかもしれない。

最後に校歌を斉唱した 話を戻そう。校旗授与の後は県知事あいさつ、県議会議長祝辞と続いて閉式となった。そこから間を開けて午後1時45分から入学式となった。「開式のことば」「国家斉唱」「入学許可」「校長式辞」「県教育委員会あいさつ」「来賓祝辞」「来賓紹介」「祝電披露」「新入生代表宣誓」「校歌斉唱」「閉式のことば」と続いた。一つ一つは長くはないのだが、開校式からの引き続きだからくたびれたのか。校歌を歌う生徒たちにいまひとつ元気が感じられない。1年生は緊張もあるのかもしれない。

 そんなことで一つの仮説が頭に思い浮かんだ。式とはとかく堅苦しくなるものだが、式に参加する人数が増えるほどスムーズな進行を考えて式次第に沿ってきっちりとやっていこうという傾向が強くなる、と。その分、形式的になり、参加者には退屈に感じられると言っては失礼か。だからといっていい加減にはできないからやむを得ない。

校門に至る坂道の桜が満開だった ところで、記者が最初に大分に赴任した三十数年前は確か大分水産高校という校名だった。当時ラグビーが強かったと記憶している。それが海洋科学高校と名前を変え、その後、少子化などで生徒が集まらなくなったことで津久見高、臼杵商との統合に至った。

 今回、分校から本校(単独校)に戻ることになった理由の一つが2019年度から香川県と大型実習船の共同運航が始まること。危機管理の観点から分校でなく、独立校として責任者がいる方がいいとなった。もう一つは水産業の担い手育成を強化することだという。

 校内に飾られていた実習船「大分丸」の模型入学して1年後に三つのコースに分かれる。「航海コース」「機関コース」「食品コース」。航海コースは漁業技術や船舶運航について学び、機関コースは船舶の運転や整備を学ぶ。この二つのコースは実習船を経験することになるのだろう。もう一つの食品コースは水産物の生産・加工・流通について学習する。どれもよその学校では体験できないものである。多くの人が知らない、できないことが、できる、知っている-ことは強みになる。新1年生は誇りを持って何事にも積極的に取り組んでほしい。入学式に出席したみんなの思いだろう。

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