道の駅かまえ復活作戦

2日間限定で千円になる海鮮丼 「道の駅かまえ」からFAXが届いた。「GWはかまえにGO!」「海鮮丼祭り」と書いてある。4月29日と30日は道の駅かまえの「レストラン海鳴り亭」で通常1380円で提供する海鮮丼を1000円で販売する。5月3日から6日の4日間はテークアウトコーナーで1000円の海鮮丼を売り出すというニュースリリースだった。道の駅かまえは苦境にある。その中でお客を取り戻そうと駅長以下知恵を絞っている。

 海鳴り亭の海鮮丼にはブリ、タイ、アジ、タイラギ貝、イカ、ウニ、イクラが盛ってある。みそ汁も付いている。テークアウトの海鮮丼の具はブリ、マグロ、タイ、イカ、タコだそうだ。1000円は決して高いとは言えないだろう。

 東九州自動車道(北九州市~宮崎市間)の全線開通は道の駅かまえにとって逆風になった。

 佐伯支局長日誌でも2016年6月29日付「高速道路で泣き笑い」や同年8月30日付「厳しい3セクの経営実態」で報告している。

 道の駅かまえに何が起きたのか。2016年6月29日付の日誌から引用してみる。

 「道の駅かまえ」にも逆風だろう。東九州道の佐伯~蒲江間が開通する前までは順調に売上高を伸ばしていた。宮崎から大分に高速道路を使って行く場合、蒲江インターチェンジ(IC)でいったん降りなければならなかった。そして、佐伯ICに向かうわけで、その途中にある道の駅かまえは絶好の休憩場ともいえた。しかし、その地の利は佐伯~蒲江間の開通(2015年3月)で失われることになった。

 「ついでに寄ろうか」といった客が減ってしまったのなら「そこに行きたい」と思うお客を増やすしかない。難しいことだが、ここが正念場である。

 以上のように書いていた。

地元の深島の産品や手作りかりんとうで特色を 正念場であることは当事者が一番知っている。昨年9月の佐伯市議会定例会に報告された道の駅かまえを運営する「かまえ町総合物産サービス」の経営説明書がある。

 2015(平成27)年度経営概況について、次のような説明があった。「東九州自動車道が全線開通して丸一年、期待と不安の一年でした。かつてないほど多くの車が蒲江インターチェンジから降りてきていますが、同時に開業した施設に分散されるようになり、特に大型バスが入ってくることは以前より減少しました。大きな変化が起こり、立地条件の不利を思い知らされました」

 説明はさらに続く。「それでも12月までは前年比80%ほどで推移していましたが、今年(2016年)になってからの落ち込みは予想以上で」などと書かれている。

 2005(平成17)年2月の道の駅かまえオープンから勤めている高橋直子さんも危機感を強めている一人だ。高橋さんは今年3月、5代目駅長になった。駅長になる前から地域おこし協力隊員として昨秋、佐伯市蒲江にやってきた竹中稔さんにアドバイスを求めていた。

加工所コーナーの冷凍食品は人気の商品 竹中さんは58歳。蒲江に来るまでは流通業界にいた。その経験とノウハウを生かし、道の駅かまえの直売所のレイアウトや商品の見直しに協力した。言われてみれば、以前に来た時よりも直売所がすっきりとしている感じがする。加工所コーナーの人気No1の「いよ(魚)コロッケ」やNo2の「いかげそコロッケ」、No3の「すりみコロッケ」なども以前はこんな表示があっただろうかと思った。

 高橋さんや竹中さんが道の駅かまえ復活のカギと考えているのが「食」であり、「レストラン」である。ついでではなく、道の駅かまえの海鳴り亭に行きたいと思って来る客を増やすにはどうすればいいか。今アイデアを練っているところだという。

5月4,5日はヤギとの写真撮影会がある 竹中さんは道の駅かまえだけでなく、蒲江地域全体でもっと集客できるように魅力を高めていかなければならないと考え、できることから実行している。例えば蒲江散策MAPを作り、道の駅かまえに無料のレンタル自転車5台を置いた。

 厳しい状況を正面から受け止め、何とかしようと努力する人たちにはこちらも応援するしかない。苦境をはね返そうという動きが地域全体に広がっていけば一番いいが。

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