描くのはいつも向日葵

国際交流支援アドバイザー委嘱状交付式 佐伯市教育委員会で17日午前9時半から行われた国際交流支援アドバイザー委嘱状交付式をのぞいた後、津久見市役所に向かった。11時に市議会政策研究会が「地産地消」をテーマにした提言書を市長に手渡すことになっている。記事にするというより、どんな中身か確認するといった意味合いである。津久見市に行ったのはついでに確認したいこともあったからで、結果とすれば、そっちの方が面白いと感じた。

 アドバイザーに委嘱されたのは別府市にある立命館アジア太平洋大学(APU)の留学生7人。佐伯市内の小中学校を訪問し、留学生の国の言葉や英語を使っての交流、相互理解を深める。

 2006(平成18)年に佐伯市とAPUが友好交流協定を結び、この制度が始まった。以来アドバイザーとなった留学生が毎年、同市を訪れて交流を重ねてきたとのことだ。

 西日本新聞の記事データベースを見ると、06年8月12日付朝刊の記事があった。記事には、国際感覚にあふれる人づくりを目指し、佐伯市は立命館アジア太平洋大学(APU)と友好交流協定を結んだ。市内の小中学校で、APUの学生が英語の授業支援をするのをはじめ、お互いに生活や習慣、文化の理解を深める活動も展開する-とある。

 続けて、APUとの交流は市内の旧鶴見町と旧蒲江町が行ってきたが、アジアなどさまざまな国の学生との交流で、地域に活力が生まれているとして、合併後の新市全域を対象にした協定に改めたとあった。

 さかのぼること1年以上前の05(同17)年5月に記事があった。それによると、立命館アジア太平洋大学(APU)で旧鶴見町(現佐伯市)、旧蒲江町(同)の両地区で地域交流活動を希望する留学生を「支援アドバイザー」に任命する委嘱式があった。

 1市5町3村が合併して誕生した新佐伯市で考えると、昨年はAPUとの友好交流協定締結10周年にあたっていたわけだ。今年で11年となる。APUとの交流によって何が変わり、何が変わらなかったのか。11年の成果と課題をまとめたものがあれば興味深い。委嘱式が開かれたことを短い原稿にしたが、やり方次第で、もう少し大きなニュースとして取り上げられる可能性がある。

 10年、11年の積み重ねを踏まえて国際交流のあり方を大きく変える-などとなれば話題性が高まる。

 さて、津久見市議会の提言のキーワードは「家庭菜園」だった。山がちで耕地面積が少なく、農業の大規模経営が難しい津久見で地産地消を進めるカギとなるのが家庭菜園というわけだ。津久見市議会の提言書「生産者は生産物の自家消費や友人・知人へのおすそ分けだけでなく、販売やそれ以外の活用に取り組むことにより、より高い満足感が得られ、それがさらなる向上につながる」と提言は言う。結果、地産地消も進むというわけである。

 しかし、と思う。耕地が少ないのなら、狭い土地でもそれなりの収入が得られる作物にみんなで取り組むという考え方もあり得る。例えば、16日に訪ねた佐藤さんが栽培している山椒(さんしょう)なども候補にならないか。佐藤さんにもらった山椒のアク抜きをした収益性の高い作物を販売し、それで得たお金でよその美味しい野菜を買うという発想もありだろう。こうした提言をきっかけに議論が生まれると面白い。

 提言を聞いて次に向かったのは長寿支援課。16日に同課から1枚のFAXが支局に届いた。内容は第28回豊の国ねんりんピック美術展において津久見市居住の高木綾子さんが最優秀賞を受賞したとの情報提供である。資料は続けて「審査員からは『統一感のある色調で力強く広がりのある素晴らしい作品で昨年度の出展作品よりさらに良くなっている』という評価を得た」と書いてある。

 一体どんな作品なのか。資料があったら見せてもらおうと長寿支援課を訪ねた。写真があった。描かれているのは「ひまわり」(向日葵)。タイトルは「枯れてもなお…」。「では、昨年度の作品は」と聞くと資料が手元にないとの話。その後、メールで写真が送られてきた。昨年の題材も「ひまわり」。タイトルは「MY-ひまわり(5)」とあり、審査員特別賞を受賞していた。高木さんはいつから向日葵を描き続けているのか、向日葵しか描かないのか。津久見の向日葵の画家に興味が湧いてきた。

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