ひまわりの画家に会う

最優秀賞の作品は写真で見せてもらった 津久見の「ひまわりの画家」を訪ねた。大分県の第28回豊の国ねんりんピックの洋画部門で最優秀賞を受けた高木綾子さん。なぜ、ヒマワリを題材とするのか、最優秀賞となった絵の表題「枯れても、なお…」にはどんな思いが込められているのか-。少し話を聞いて新聞の記事にしようと考えた。高木さんは枯れたヒマワリの茶色に引かれてヒマワリの絵を描き始めたようだ。今回はタネが入った部分を描くのに一番苦心をしたという。作品は高木さんの手元になく、写真を見せてもらったが、タイトルとともに何だか不思議な絵だなと思った。

 津久見市役所長寿支援課の情報提供で高木さんの最優秀賞受賞のことを知ったことは5月17日付佐伯支局長日誌「描くのはいつも向日葵」に書いた。

 高木さんのアトリエに伺うとたくさんの作品があった。3人の男の子を授かり、末っ子の三男が小さい頃に一緒に絵画教室に通うことになった。それがきっかけで、約40年間絵筆を取り続けてきたことになった。絵を習い始めてしばらくした頃、鳩を抱く三男の絵を描いた。当時、家で鳩を10羽ほど飼っていた。高木さんの記憶では、その絵が津久見市絵画美術展でトップの市長賞を受けた。これが自信になった。

 市絵画美術展は昨年で37回。高木さんが市長賞を受けたのは1回目か2回目ぐらいか。その後も市長賞を受けているとのことだが、市に問い合わせると記録は残っていないようだ。今も高木さんは市絵画美術展の入賞の常連で、37回は教育長賞を受けている。

 花が好きで、花の絵が多いが、その中でも一番多いのがヒマワリだという。昨年、審査員特別賞を受けた作品昔、枯れたヒマワリが捨てられているのを見て、何か心引かれるものがあった。以来、描き続けてきたという。昨年の豊の国ねんりんピックで審査員特別賞を受賞した「MY-ひまわり(5)」を奥から出してきてもらった。これはヒマワリを描いたシリーズ8作品のうちの一つだとの話だった。この作品を含めてアトリエにあったヒマワリの多くは生花で、枯れたヒマワリを題材にしたものは目にしなかった。

 枯れても「好きな花」「描きたい花」「魅力ある花」がヒマワリ-。最優秀賞を受賞した作品のタイトル「枯れても、なお…」にはそんな意味があると高木さんは言う。ただ、「枯れても、なお」に続く「…」には、そこに「人生は」などの言葉を入れても十分に意味を持ちそうだ。枯れたヒマワリの茶色をきれいに出せたと高木さんが感じる今回の絵は、タイトルとともに高木さんの会心の作ではなかろうか。

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