蒲江で岩ガキの試食会

岩ガキは焼きすぎないのが肝心だとか 5月11日付佐伯支局長日誌「岩ガキまつりの案内が」で予告したイワガキの試食会が30日、佐伯市蒲江のかまえインターパーク-海べの市で開かれた。昨年も報道関係者向けの試食会が行われた(2016年5月30日付佐伯支局長日誌で紹介)。昨年との大きな違いは岩ガキの生産者が今年の試食会に加わったことである。蒲江産のイワガキの特徴は、養殖方法は、その歴史は-などの話を直接聞くことができる。丸々としたイワガキを食べるだけでも嬉しいが、どうやって生産されているかを知ると味わいも深くなる。

 佐伯市岩牡蠣(がき)協議会という生産者の集まりがあるそうだ。会長の福田さんによると、養殖イワガキの生産者は蒲江地域に4人、大入島に1人の計5人。ほかに試験的に養殖を始めた人もいるという。生産量は約12万個(約30トン)だそうだ。

 蒲江地域でイワガキの養殖が始まったのは13年前だという。蒲江では真珠の養殖が盛んだったが、安い外国産に押されたり、海の環境変化などで衰退。真珠養殖に使うイカダなどをイワガキ養殖に転用したという。販売は7年ほど前に始まったそうだ。

 西日本新聞の記事データベースを見ると、2011(平成23)年6月5日付朝刊大分版の記事があった。これぐらいの焼き加減が食べ頃と記事の書き出しは「佐伯市蒲江で試験的に養殖していたイワガキが順調に成長、本格的な出荷が始まった」。そして「『道の駅かまえ』では4日から、『イワガキを夏の特産品に』とPRする料理も提供している」とある。記事にはさらに、この年の5月に生産者10人で「市養殖岩牡蠣(がき)協議会」(津田幸喜会長)を設立。8月末ごろまでに6~7万個(約10トン)の出荷も見込めるため、本格出荷に踏み切った、と書いてある。

 当時に比べ生産者数は減ったが、生産量は増えている。個数とトン数が比例しないのは、出荷するイワガキの一つ一つが大きくなったということか。現在は養殖2年ものを主に出荷しているという。

 さて、この記事には「蒲江では2009年4月、イワガキの種苗生産に成功した県から、10業者が種苗を多量に譲り受け、蒲江、猪串、名護屋の各湾で試験養殖を始めた」とある。試食会での説明にあった13年前とは異なるが、09年以前にも養殖の試みがあったのだろう。

 かまえインターパークでのイワガキ販売開始が昨年より遅かったような気がしたので、インターパークの焼きイワガキは2個1080円福田さんらに今年の生育状況を聞いてみた。すると、生育は順調で身入りも良いという。インターパークではイワガキの小が1個150円、大が1個300円で販売されていた。これは昨年の価格と同じだそうだ。レストランでは焼きイワガキは2個1080円で提供。新メニューのイワガキの軍艦巻きも披露された。

 ちなみに生産者の話ではイワガキの小は100~130g、大は240g(いずれも殻付きで)とのことだった。

 道の駅かまえではイワガキ三味焼きとカキ鮮丼が売りだという。三昧焼きは焼いたイワガキを西京みそ、ホワイトソース、ポン酢で味わう(1400円)。カキ鮮丼は名物の海鮮丼に西京みそがかかった焼き岩ガキを乗せる(1500円)。なかなかの豪華版である。

 メニューのPRばかりになったが、岩ガキまつりの説明もしておこう。宮崎県の延岡市、日向市、門川町と佐伯市が一緒に「日豊海岸岩ガキまつり」を行うのは昨年に続いて2回目。3市1町で力を合わせて東九州のイワガキのおいしさをPRしていこうとしている。

 岩ガキまつりは南の日向市、門川町が4月から始まり、続いて延岡市が5月から加わり、佐伯市は6月1日から仲間入りする。同まつりに参加する店舗は計21店。昨年は1万2000食の販売があり、今年は15000~20000食にという目標も聞かれた。豪華景品が当たるスタンプラリーが8月末まで実施される。

 豪華景品はともかく、当方も夏にかけて3市1町をぼちぼちと食べ歩いてみたいと思っている。

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