電車と駅と立ち飲みと

上臼杵駅に開かれた立ち飲み食堂 何か特別なことがないと電車に乗ることがない。3日は臼杵市内のJR上臼杵駅とJR下ノ江駅間を往復することになった。日豊線の上りで臼杵駅の次が上臼杵駅。そして、電車は熊崎駅を経て下ノ江駅に至る。わずか7分の旅だ。二つの駅を往復したのはこの日、下ノ江駅の立ち飲み食堂を訪れるのは2回目になる両駅で立ち飲み食堂が開かれたため。下ノ江駅の立ち飲み食堂は昨年、この日誌で紹介した(2016年6月4日付佐伯支局長日誌「夜とホタルと駅呑みと」)。去年は土砂降りの雨だったが、今年は晴天。「酒処下ノ江屋」は午後6時のオープン前から賑わっていた。

 上臼杵駅と下ノ江駅で同時に立ち飲み食堂が開くのは今回が2回目のようだ。そんな話をしている人がいた。先に始めたのは下ノ江駅。下ノ江地区ふれあい協議会が開催した。それに習うようにして上臼杵駅で「平清水(ひらそうず)あかねこ会」が立ち飲み食堂を開いた。

 ところで「あかねこ会」の「あかねこ」とは何か。福良天満宮にあかねこの説明がある平清水地区にある福良天満宮に説明があった。「ケチである。人の足を引っ張る」など、いつしか悪い意味だけが伝えられた「赤猫」の本来の意味は臼杵の経済の礎を築いた商業の達人・大塚幸兵衛に源を発した、と書いてあった。幸兵衛は幕末の安政4(1857)年に福良天満宮の門前町平清水の商家に生まれたともあった。

 そして、この日は上臼杵駅に赤ねこ石の「駅長」が登場した。赤ねこ石の駅長がいた7月18日に上臼杵駅が開業100周年を迎えることを記念して置かれたものだという。上臼杵駅の立ち飲み食堂は午後5時から、下ノ江駅は同6時からとチラシにあったので、まずは上臼杵駅を訪れた。開店前から少しずつお客さんは集まってきた。日本酒やビールを飲む人、何も飲まずにいきなりカレーライスを食べている人もいる。営業が始まったことを確認して午後5時47分、上臼杵駅から亀川(大分県別府市)行き普通列車に乗り込んだ。

 3分遅れだという。午後5時台の上り普通列車は2本。2両編成の普通列車を見ることが多いが、乗車した列車は4両編成だった。夕方だから普段より長い編成にしているのかもしれない。バスとともに鉄道の公共交通機関としての役割は小さくなった。駅利用者も減った。下ノ江駅からは佐伯行きの普通列車に午後6時27分に乗って上臼杵駅に戻った。これも4両編成だった。

 鉄道利用者は減ったが、駅舎の違う活用方法が出てきた。新たな地域の寄り合い所、賑わいの場としての利用である。いつもは静かな駅界隈に声が響く。子どもたちが遊んでいる。こうした場は人を、地域を元気にする。

 二つの駅の食堂の模様などは何枚かの写真で紹介したい。

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