外国人観光客を増やす

国東のさ吉くん 「大分空港初!WaTrip Moblile サービス提供開始」。大分県庁の記者クラブにニュースリリースがあったようだ。資料を見ると、訪日外国人旅行者が旅行中に持つ二つの不満を解決し、日本の魅力をもっと知ってもらうサービスの提供を始める-とある。外国人旅行者を大分、九州にもっと呼び込もうというベンチャー企業の取り組みである。プリペイドSIMの販売とともにカーナビになる観光アプリの開発などを行う。問い合わせ先を見ると、以前取材した人物の名前があった。

 冒頭の写真は大分空港がある国東市のPRマスコットキャラクターの「さ吉くん」である。

 さ吉くんは同空港でのプリペイドSIM販売を記念するキックオフイベントに参加して花を添えることになっている。イベントは7月13日(木)と同16日(日)に開催される。大分空港に乗り入れる国際便は二つある。韓国のソウル(仁川)、台湾の台中からで木曜日と日曜日はどちらからも到着便がある。

 この両日に韓国と台湾から来た観光客に無料でプリペイドSIM「WaTrip」を配布し、大分空港でも販売を始めたことをアピールする。13日の台中からの到着便には台湾の人気bloggerのCath Lee(キャス・リー)さんも同乗。到着後、大分での取り組みを台湾に向けて発信してもらうことになっている。

 こうした説明をしてくれたのは大分市のITベンチャー「アウトサイドボックス」の石橋さん。地域おこし協力隊OBで、今月7日に大分県庁で行われた地域おこし協力隊の初任者研修に先輩として参加していた。

 そこで立ち話をした時に、外国人旅行者向け事業を企画しているという話はちらっと聞いた。ニュースリリースが出たというので改めて詳しいことを聞くことにした。

 なにせプリペイドSIMすらよく分かっていない。SIMカードは携帯電話番号などの回線情報が記録され、それを携帯電話に差し込むことで利用可能になるなどとは聞いたことがある。

 外国人旅行者向け商品開発はNTTドコモが熱心なようだ。26日にも同社がドコモの新商品のニュースリリース「訪日外国人旅行者向けプリペイドSIMサービス『Japan Welcome SIM』を提供開始」とのニュースリリースを出していた。石橋さんらもドコモの回線を使い、5日間の滞在中は使えるプリペイドSIM(WaTrip SIM)を販売することにしている。

 しかし、大分空港でプリペイドSIMを売るだけでは商売にはならない。国際線が2路線しかないから限りがある。

 そこで、福岡や関空、成田、羽田などから入国し、九州、大分を訪れる外国人旅行者が使えるものをと考えたのが、WaTripアプリである。その中に各国の言語に対応した観光ガイドがあり、大分県内で行きたい観光地をタップするとそこまでのルートがスマホに表示される。

 例えば「宇佐神宮」を指すと現在地から目的地までの道順が出てくる。個人やグループが公共交通機関やレンタカーを使って大分県内や九州内をスムーズに移動できるようにする。

 これで商売になるのだろうかと石橋さんに尋ねた。この事業にはもう一つ先があるそうだ。ただ、まずはアプリを完成させる必要があるし、SIM販売も開始するまでの細々とした詰めが残っている。いろんな人脈やつても使ってPRしていかなければならない。少ない人数であれもこれもと大変そうだ。

 アプリを使う外国人旅行者とアプリに掲載された観光施設などが増えてくれば、どこにどれくらい旅行者が訪れているかが正確に分かってくる。旅行者の趣向に合わせた観光情報を提供することで何度でも大分、九州を訪れる常連客も増えてくるかもしれない。可能性はいろいろある。うまく滑り出して事業が軌道に乗っていけば九州の観光業にもプラスになる。

 

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