アユの塩焼きを給食に

アユの塩焼きが出された佐伯小の給食 「アユ」は「アジ」とともに2007(平成19)年に佐伯の「市の魚」に定められたのだそうだ。しかし、アジに比べてアユは子どもたちになじみが薄い。というわけで、佐伯市内の幼稚園と小中学校の全てでアユの塩焼きを給食に出すことになった。初めての試みだそうだ。11日、佐伯小学校(大塚悦夫校長、児童数298人)の給食にアユの塩焼きが出され、取材に行った。地産地消の取り組みに熱心な佐伯小では以前から年1回アユを給食に出しているという。

 佐伯市内でアユを養殖しているのは番匠川漁協と錦幸園の2業者。錦幸園では以前は錦鯉を育てていたが、アユの養殖に転換して40年ほどになるという。ちなみに大分県のアユ生産量は全国9位、佐伯市は県内4位だそうだ。生産量は少なくないが、市内の全校の給食用に生のアユを用意するのはなかなか苦労するとの話だった。

 10日から13日、翌週の18日と2業者が5回に分けてアユを提供するが、生産者を招いて給食交流会を開いたその数は全部で6182匹になるという。結構な数である。佐伯小では錦幸園を経営する矢野さんらを招いて5年1組と2組で給食交流会を開いた。矢野さんからアユの飼育方法などの簡単な説明があった後、一緒にアユの塩焼きを味わった。

 佐伯小には前も一度給食の時間にお邪魔したことがある(2016年11月18日付佐伯支局長日誌「学校給食は地産地消で」)。農林水産省が主催する学校給食の全国コンテストで、農水省食料産業局長賞(全国第3位相当)を受賞した。ついては佐伯市長を招いて報告会と給食懇談会を行うとの発表資料がFAXで送られてきた。

 そこで、取材に行くと、給食のメインにブリかまの塩焼きが出た。佐伯市は養殖ブリの一大産地で国内だけでなく北米にも輸出されている。県漁協の工場でブリが加工処理され、出荷されるが、その時に大量に残るのがブリのかまの部分だった。これを学校給食に使ってほしいと相談されたことをきっかけにブリかまが給食のメニューに登場することになった。

 11月18日の日誌には以上のようなことを書いた。ブリかまの利用は魚食普及の一環という話だった。骨と身をきれいに離すアユの食べ方はあるが小さい頃から魚に親しむ、魚の食べ方を学ぶ。そのために毎月1回「尾頭付きの魚を食べる日」を設けて、地元を代表する魚のアジの開きを給食に出しているとの話もあった。子どもたちはアジは慣れているが、1年に1回のアユではそうもいかない。身と骨をきれいにはなすアユの食べ方があるが、そうしたやり方をする子はほとんど見かけなかった。

 昨年11月の日誌でも紹介したが、佐伯小は地産地消に積極的に取り組み、大分県でもトップランナーとの自負がある。そして、「佐伯を知って、佐伯を受け継いでいって欲しい」との願いを込めて、地産地消から知産地承へ、を掲げる。

 とにかく栄養教諭が熱心であることの証拠が「プレスリリース」の厚さである。A4版で21頁に加えてA3版の資料が2枚ある。これだけ作るだけでも大変だろう。資料作成の努力を感じると取材しようかとの気持ちにもなる。

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