佐伯市の保育士確保策

保育士確保のための支度金制度が 大分地方気象台によると、20日の佐伯市の最高気温は34.3度と今夏最高を記録した。特に用事がないのなら、暑い中にふらふら出歩くのは得策ではない。そう思って机の前でぼんやりしていると、1枚の資料が目に留まった。「佐伯市保育園等就職準備支援事業の開始について」。リーフレットによると、新米保育士さんが対象で、3年間佐伯市内の保育施設で働けば最大50万円の貸付金が返済無用になる。保育所に入れない待機児童の解消策とのことだった。

 担当課のこども福祉課に電話すると、佐伯市でも昨年から待機児童が出ているのだという。今年4月1日現在では38人という話だった。

 大分県の子ども未来課によると、県全体では待機児童数(4月1日現在)は505人。大半は大分市だと思われるが、佐伯や日田、中津でも待機児童が生まれているようだ。大分県で待機児童数が急増したのは2015(平成27)年度だった。4月1日時点で15年度が536人、16(同28)年度が370人だった。

 人手不足もあって共働きの若い世帯が増えているのか、離婚などで子育てしながら働かざるを得ない人が増えているのか。あるいは両方なのか。佐伯のような地方都市でも保育施設に対する需要が増えているのは間違いなさそうだ。

 そこで、17(同29)年補正予算で736万円を確保して、市独自の取り組みとして実施するのが冒頭に書いた支援事業である。大分県にも貸付制度がある市に聞くと、県にも同様の貸付金制度があるという。県に電話すると16年度から始めた事業だそうだ。対象は今年4月に保育士の養成施設に入学、在学している学生。県内だけでなく、県外の養成学校の学生も対象となっている。

 県の保育士修学資金は県社会福祉協議会が窓口となっている。リーフレットにある通り、最大160万円を無利子で借りられ、一定の条件を満たした人は全額返済免除になる。募集枠は40人だそうだ(ちなみに本年度の申請期間は6月20日までだった)。

 佐伯市の就職準備支援事業がいいのは、県の貸付制度との重複利用を認めていること(ただし、県などの貸付金の中には重複を認めないものもあるので、事前の確認を、と注意書きがリーフレットにある)。同市の支援事業では最大50万円の無利子貸付を行う。

 保育士確保で支度金を準備するのは県下の市町村では初のようだ。貸付要件は①本年度に保育士資格が取れる②来年4月の保育士採用が決まった③3年以上保育士として佐伯市内で働く-ことが基本条件となる。

 勤続期間が3年に満たなくても、実際に働いた期間に応じて返済額を減額するという。使い道にも細かいことは言わないし、なかなか鷹揚な制度のように見えるが、どうだろう。募集は15人ほどだという。興味がある人は佐伯市こども福祉課☎0972(22)3972に電話してみてはどうか。

 人口が減る。若い人が減る。子どもが減る。この中で保育施設に入れない待機児童が増える。なんだかちぐはぐな感じが否めないのだが、これが現実というものか。

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