船頭町をぶらりと巡る

カフェ茶蔵には臨時休業の張り紙が 佐伯市船頭町の京町通りにある「糀屋本店」でお中元に甘酒を贈ろうと思い、昼前に支局を出た。ついでに糀屋本店前にある「カフェ茶蔵」でランチをとろうと考えて歩いて行くことにした。茶蔵は7月15日付佐伯支局長日誌「佐伯の未来を担う人材」に登場した染矢弘子さんが開いている。古い家並みが残る船頭町で今、若者たちが変化を起こそうとしている。そんな話を7月15日の日誌で紹介した。糀屋本店に行ったついでに、その現場をぐるりと巡ってみた。

 スローカフェ茶蔵に行ってみると、ドアに張り紙があった。「さいきあまべ食べる通信送り出し作業のため2日間休業」とあった。糀屋本店などがある「京町通り」以前に一度茶蔵でランチを食べようと思って、ふらりと寄ったことがあった。その時も休業だった。どうもタイミングが合わない。ちなみにメニューはプチ玄米定食1000円、旬の野菜と豆の玄米カレー1000円、玄米チャーハン定食700円などとなっている。

 野菜は無農薬・無化学肥料で育てた身体に優しい素材だという。そこまで「食」にこだわりはないのだが、一度はのぞいてみたいと思っている。

 染矢さんがUターン組の平川摂さんとともに編集している「さいきあまべ食べる通信」についても7月15日の日誌で紹介した。生産者と消費者をつなぐメディアとして今春発刊し、今回が2号となる。その発送作業が忙しいようだ。

 京町通りについても以前紹介したことがある(2016年3月25日付佐伯支局長日誌「京町通りと菊姫伝説」)。通りの起点となる「大日寺」の前に船頭町の由来を書いた説明板があった。

 「佐伯はかつて二万石の城下町。慶長6年(1601)に佐伯へ入封した初代藩主・毛利高政は、塩屋の八幡山に新城(鶴谷城)を築き、京町通り沿いの角田時計店(左手前)では改造作業が進んでいる塩屋の浜を埋め立てて城下町を造成。本町通りより内側を城内、外側の内町・船頭町を町人地としました。船頭町は毛利氏が抱えていた船頭や水主(かこ)の居住地に由来するものです」

 京町通りは船頭町の中の一つの通り。その通りをもう少し奥に歩いて行くと、角田時計店と書かれたシャッターが閉まった建物がある。ここはよく見ると、住所が「大手町」となっている。おおざっぱにここも船頭町地区と考えていたが、写真を撮っていて、間違いだったことに気づいた。

 地名はともかく、ここで大事なことは、この角田時計店を購入したのが、こちらも7月15日の佐伯支局長日誌「佐伯の未来を担う人材」に登場した後藤好信さんであること。市役所勤務の建築士である後藤さんはこの古い建物を買い、改装・改造し、いろんな人が集まってこれるような場所が作れないかと考え、実行しようとしているとの話だった。

 具体的には6月1日付で地域おこし協力隊として佐伯市に着任した河野孝志さんが、週末限定でスイーツの店をオープンさせるようだ。

 同じ7月15日の日誌で紹介した後藤さんの同僚である河野功寛さんが購入した河野さんが買った平岡屋旅館「旅館平岡屋」は、角田時計店とは通りが一つ違うが、すぐ近くといっていい。船頭町地区自体がこじんまりとした地域である。しかし、地方都市の中心市街地、中心商業地の多くと同様、空洞化が進んでいる。

 そこに若い人たちが入ってきて新しいことを始める。いわば〝眠っていた地域〟が目を覚まし、どんな風に動いていくのか。これからの変化が楽しみでもある。

 

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