癒され臼杵まちなか泊

八町大路にある古民家の宿 臼杵市長の定例記者会見が31日開かれた。記者として臼杵市役所を訪れるのは、これで最後となる。会見資料の中心は市議会9月定例会に提出する一般会計補正予算案。目玉の一つは今春閉館した「ヤマコ臼杵美術博物館」の所蔵品を購入するために約2100万円を計上したことだ。同館に展示されていた臼杵藩稲葉家関係資料の引受先として市が正式に名乗りを上げたことになる。ほかにもいろいろ資料があったが、ここでは「臼杵まちなか泊」に注目してみた。

 ヤマコ臼杵美術博物館の閉館については3月7日付佐伯支局長日誌「突然の閉館のお知らせ」でちょっと報告した。

 臼杵市によると、同館の臼杵藩稲葉家関係の所蔵品は775点。このうち大分県指定文化財の破亀甲花菱沢瀉軍配紋散蒔絵(やぶれきっこうはなびしおもだかぐんばいちらしまきえ)婚礼調度446点がメインで、桐唐草蒔絵膳椀婚礼調度が86点、その他稲葉一鉄の書状を中心とした稲葉家文書など243点がある。

 市では議会の承認を得て10月にも正式交渉に入るという。順調にいけば年内にも関係者すべてが望んだとおりに同館の臼杵藩関係資料が臼杵市に引き継がれることになる。

 さて、このほかに会見で話題になったのは、一つは「秋のうすき食フェス」。9月16日と17日に臼杵市観光交流プラザなどで行われる。臼杵市歴史資料館で9月6日から始まる「大砲と十字架~宗麟・臼杵・キリシタン文化」の紹介もあった。

 その中でちょっと詳しく書こうかなと思ったのが、「癒され臼杵まちなか泊」。「おとな女子がほっと過ごせるモニターツアー!」とサブタイトルがあった。

 ツアー開催日は10月14日(土)と15日(日)。初日は臼杵石仏の見学や臼杵焼ギャラリーでスイーツを楽しんだりするが、ポイントは昔ながらのたたずまいを感じさせる八町大路(中央通り商店街)などで民泊をすることである。

 冒頭の写真がそれである。商店街にある「農民カフェ」の2階が宿屋になっている。これは面白いなと思っていた。市によると、今回のモニターツアーでは農民カフェのオーナーが近くで開設したカフェ兼宿屋の「臼杵家」も宿泊所になっている。

 臼杵市でも宿泊所の一つとなる丸毛家住宅中心市街地で空き家が増えてきている。こうした空き家をゲストハウス(街中民泊)として使えないかと市は考えている。空き家の所有者に民泊をやってみようかなと思わせるには成功事例が必要になる。

 農民カフェのオーナーの協力を得て今回行うモニターツアーはなかなか興味深い。今回は公共施設も活用するそうだ。八町大路など中心市街地に遠くない「丸毛家住宅」。上の写真だが、江戸後期の建築様式をとどめる武家屋敷などと臼杵市のホームページに紹介がある。

 こうしたところにお客さんを泊めるとしても、規模は小さいし、観光振興や経済効果ですぐに大きな効果があるとは思えない。ただ、個人的には臼杵らしい取り組みではないかと思っている。味気ないビジネスホテルやちょっと高級な和風旅館などより、昔の町の雰囲気を感じられる小規模な古民家民泊が臼杵の街に似合っている気がする。

 今回のまちなか泊の参加対象者は女性のみ。JR大分駅発着で2日目の朝食、昼食付で5000円という。ちなみに2日目は見星寺で座禅、朝がゆの後、着物着付けがあり、着物姿で城下町散策をする。問い合わせは臼杵市秘書・総合政策課協働まちづくりグループ=0972(86)2733へ。

 

 

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