天気晴朗なれど波高し

朝市も並べる鮮魚に苦労して 海はうねりがきつかったのだそうだ。もちろん台風15号の影響である。そのために漁に出られない、魚が捕れないのならどうしようもない。2日の臼杵魚市場の競りは長くは続かなかった。市場に魚が少ないから朝市に回せるものも限られる。朝市の開始を告げるベルはいつもなら午前7時半に鳴らされるのだが、この日は10分ほど早くベルが聞こえた。

 朝市に「出店」している安東水産の安東さんも渋い顔をしている。佐伯の鶴見魚市場でも水揚げが少なかったらしい。8月31日、9月1日と陸地でも北寄りの風が強く吹いたが、海は一段と厳しかったようだ。とにかく量が少ない。

 午前7時に競りが始まったが、市場の片隅で競りが魚市場の片隅にしか魚が並べられていないのだ。見ると、サメが一番多そうだ。あとはタイ、ブリ、アジ、アマダイ、タコ、レースケ(クロアナゴ)、サワラ、タコ、エビがある。スズキ、サバもあった気がする。どれもちょぼちょぼである。

 数がないから朝市で売る方は大変だ。大きなタイやブリ、アワビが手前の台に乗せられ、「雑魚」がひと箱に入れられ向こう側の台には小アジや小さなカマスが一盛りにされて売られている。小アジは300円。ちょっと高いなと思ったが、手ぶらで帰るのもなんだなと考えて買うことにした。南蛮漬けにちょうどいい。

 安東さんの「店」の片隅に雑多な魚がひと箱に詰められていた。箱いくらでまとめて売るようだ。小さなモイカだという中を見るとイカが新しそうだった。聞けばモイカ(アオリイカ)だそうだ。これは良さそうだと思って買いたいと言うと、先約があるとの返事。そして、モイカを除いた残りを700円で売るということだった。

 どうしようかと見ていると、カワハギだけ買いたいという人が現れた。ならば派手な色の魚をもらおうと思って、その人に声をかけた。結果、こちらは300円でオレンジがかった魚を買い、カワハギの男性は残り400円を支払い、カワハギ2匹と小ダイ4匹を引き取ることになった。

 買ったのはベラの一種だろうと思っていた。帰ってネットで調べてみると、ベラの仲間の「イラ」のようだ。「つかまえようとすると、逆にかみついてくる。イラっとさせる魚から『イラ』になった」などという解説があった。

 食べ方では「焼霜造り」がお勧めという。「イラのうまさは皮にある。この皮をあぶって刺身に切る。甘みがあってうまい」などとネットにあった。これは読まずに皮付きの刺身と皮をはいだ刺身にして食べたが、確かに皮付きがうまかった。

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